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【ライブレポ】2013.6.8 BIGMAMA ライヴ・イズ・ミルフィーユ@ZEPP NAGOYA

BIGMAMA@ZEPP NAGOYA
「ライヴ・イズ・ミルフィーユ」


「ファンはバンドメンバーの一員」という言葉を体感することとなった、忘れられない夜だった。今作『君想う、故に我在り』は、金井政人の私小説的で小さな世界を表した前作『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』とは、打って変わり、誰にでも届く単純明快でわかりやすいポップソングの塊であった。しかし、今作は、未完成品であり、誰かに聴かれることによって初めて完成するものなのではないかと感じていた。そして、このアルバムが生活に寄り添っていくうちに最高傑作に育っていくのではないかと思っていた。

“ライフ・イズ・ミルフィーユ”ツアー16本中13本目。このツアーも終盤戦だ。今夜のライヴは、どインディーの頃から何かと縁の深い名古屋で行われた。しかも、初ZEPP NAGOYAワンマンで、チケットはソールドアウトだ。同じ名古屋では、サカエスプリングも開催されており、街全体が音楽で溢れていた。こんな夜が特別じゃないわけがない。セットリストは、今作を軸に 「ライヴ・イズ・ミルフィーユ」というツアータイトルを体現したような、新旧の曲を混ぜこぜにしたBIGMAMAのヒストリー的な選曲であった。今回のツアーで磨きあげたアルバム曲、鉄板のライヴアンセム群のラッシュに加え、“alongside”と名付けられた新曲のプレゼント付きだ。なんといっても、ハイライトは、満場一致で“Jeffrey Campbellのスケートシューズで”と“秘密”であろう。

本編後半、「今日誕生日の方いますか?折角練習したのにさっき(サカスプ・金井のソロ)聞いたら誰もいなくて(笑)」という呼びかけによって、誕生日のファン6人がステージ上に呼ばれた。誕生日のファンたちがステージに向かっている間に「今日は良い物を持ってきたんだ」と、照れた金井からフロアに大量のクラッカーが投下された。もちろん演奏されたのは“Jeffrey Campbellのスケートシューズで”。BIGMAMAが送る至極のバースディソングだ。ラストの<happy birthday to you!>のところで、宙に舞う大量のカラフルな紙となんとも言えない火薬の匂いと見渡す限りの笑顔が、なんだか本当のバースディパーティーに来ているようであった。こんな演出をされたら、好きになってしまう。ずるい、憎いなぁと思った。男の僕だって、うっとり惚れてしまったから。

そして、アンコールで演奏された“秘密”で、さらに忘れられない夜になることを決定づけた。アンコールの拍手で登場したのは、なぜか金井一人だけであった。突然、「今日、ZEPP NAGOYAでワンマンライヴをするという夢が叶いました。あと、もう一つ夢を叶えてもいいかな?」と満面の笑みで語りかけた。何がなんだかよくわからずざわめくフロア。なんとその直後、「そこに行きたいんだ」と会場後方を指さす。そう、客席で弾き語りをしたのだ。金井を中心にぐるっと大きなサークルができ、さっきまであれだけ暴れていたバンドキッズたちもしーんと静まり返る。会場全体がステージに背を向けるという異常な光景。マイク一本とアコギだけにも関わらず、その幸せを噛み締めるように一音、一音を丁寧に丁寧に歌い上げる姿に、愛の眼差しで見守るファン。予想もしていなかったサプライズな出来事を目の前にし、涙ぐむ人もちらほら。演奏後、静まり返った会場に、この日一番の拍手が響き渡った。「まだ他の会場ではやってないから内緒だよ」と言い残し、モーゼのようにステージに舞い戻った。この夜、僕らと彼らだけの“秘密“が生まれた。

大合唱のシンガロングも、モッシュの上を泳ぐダイバーたちも、周りのことお構いなしのサークルモッシュも、みんな汗で上手く鳴らせなかった指パッチンも、誕生日の6人も、開場の人数−6人のクラッカーも、今までは大っ嫌いだったハンドクラップも、すべてがBIGMAMAの音楽そのもので、ひとりひとりがメンバーであった。あの開場の誰一人として欠けては、あのライヴは生まれなかった。“君想う、故に我在り”の<愛してる>で始まり、“ライフ・イズ・ミルフィーユ”の<愛してる>で綺麗に終わるって、どこかの雑誌で読んだ覚えがあるけどアレはちょっと違ったみたいだ。それには、まだ続きがあって、アンコールの曲を演奏し終わった後の金井さんの<愛してる>と、メンバーが去って開場が明るくなったあとにどこかのマザコンが放った<愛してる>で綺麗に完結した。この瞬間、僕の中の“君想う、故に我在り”は最高傑作となった。


【SET LIST】

01. awasekagami
02. 君想う、故に我在り
03. 春は風のように
04. ファンデーション
05. Mr.&Mrs.Balloon
06. 最後の一口
07. かくれんぼ
08. Not too late
09. Zoo at 2 a.m.
10. auctioMania
11. アリギリス
12. 荒狂曲“シンセカイ”
13. ex-extra
14. 俯瞰show
15. Jeffrey Campbellのスケートシューズで
16. little cloud
17. Paper-craft
18. Lovescape
19. until the blouse is buttoned up
20. ライフ・イズ・ミルフィーユ

Encore
21. 秘密(金井弾き語り)
22. alongside(新曲)
23. Neverland
24. RAINBOW

Double Encore
25. the cookie crumbles

Text by 青木優太(@yuta_LTD)
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梅雨に聴きたい曲は何ですか?

こんばんは。

先日、梅雨入りが発表されたものの全然雨が降らないですね・・・。
台風もどこかに行ってしまったし。雨が大好きなので寂しです。

個人的に、梅雨の時期は一年で一番、じっくり音楽を聴く季節です。
今夜は、そんな梅雨に聴きたい曲を紹介したいと思います!

暑くて暑くて寝付けないのみなさん、お付き合いよろしくお願いします(笑)




21世紀の日照りの都に雨が降る/cero(『WORLD RECORD』収録)



梅雨の季節のはずなのに雨が全然降らないときに聴きたい1曲。以前から彼らの楽曲は雨の匂いを感じるものが多いと感じていた。先日初めてライヴを観て、この曲を演奏するメンバーがまるで雨の妖精のようにみえ、それは間違いじゃなかったのだと確信した。子供の頃から馴染みの深い童謡"あめふり"の歌詞の一部が引用されているところも大好きなポイントだ。なんだか口ずさんでいたら、見兼ねた神様が雨を降らしてくれそうだ。


東京スカパラダイスオーケストラ/Routine Melodies(『PARADISE BLUE』収録)


傘をさしながら優雅にお散歩したい気分のときにピッタリな1曲。イントロの電子音が雨のポツポツ音を連想させ、すべての生き物が「恵みの雨だ〜!」と雨のダンスをしながら街をパレードしちゃうような合唱とホーン隊の掛け合い。そんなハッピーなイメージに溢れている。スカパラの曲はどんな気分、どんな状況でも楽しむことができてしまう不思議なパワーがある。雨が嫌で引きこもってるそこのキミ!雨の日はわくわくがいっぱい待ってるよ!どんな日も楽しまなきゃ!


あじさい通り / スピッツ(『ハチミツ』収録)



しとしととした雨が降っている朝に歩きながら聴きたい1曲。〈だから / この雨上がれ / あの娘の頬を照らせ / ほら〉と、切ない片想いが描かれている。イントロのシンセサイザーとベースの絡み合いが、雨の日の気怠い気持ちにぴったりなんだけれども、決して足取りが重くなるわけでもなく、傘をさしながらゆっくり歩くのには丁度良い。歌詞の情景、草野マサムネの声も相まって、雨の日の景色が普段よりも更に儚く美しく見える。


気象予報士の憂鬱 / パスピエ(『ONOMIMONO』収録)

雨が降って憂鬱な気持ちの時に聴きたい1曲。ピアノが美しいスローテンポな序盤から徐々にテンポアップ、その後のハイテンションのサビといった怒涛の展開を聴いていると、どんどん気持ちが晴れやかになっていく。最後の〈また会えるかな〉の大胡田なつきの伸びやかな声で雨の日の憂鬱はどこかにとんでいってしまうような気がする。
※動画が見つかりませんでした。


雷雨決行/ザ・クロマニヨンズ(『ACE ROCKER』収録)



梅雨というよりも豪雨の日に聴きたい1曲。激しい雷鳴のようなイントロから始まり<夢が俺たちを見張ってる>という名フレーズの登場するクロマニヨンズの名曲中の名曲。梅雨の時期だけでなく、何かもやもやしたときにも聴いているのだが、彼らのロックンロールが味方になってくれる気がしてどんな状況も楽しめてしまう。この曲を聴きながら、雷が鳴り続ける土砂降りの中、傘もささずに突っ走りたい。あぁ、今度の台風の時にやろうかな!


Suddenly / Predawn(『手のなかの鳥』収録)



雨が降っている夜に聴きたい1曲。1stミニアルバム『手のなかの鳥』収録。ギターのアルペジオがどこか雨音のような心地良いリズムを刻む。私の場合、雨の日はよく眠れるのだけれども、寝る前にこの曲を聴くとそっと寄り添ってくれているようで、ただ単に安眠できるだけじゃなくて良い夢が見れそうな気がしてくる。この曲だけじゃなくて、アルバム全体を通して、雨の日の夜のお供にぴったりだと思います。




あなたの雨の日にぴったりな曲は何ですか?

Text by 青木優太&須藤千尋

【ライブレポート】2013.5.22 サカナクション SAKANAQUARIUM2013 sakanaction @大阪城ホール

最新アルバム『sakanaction』のレビューはこちら!
エンターテイメントの水槽

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(2012/03/28)
サカナクション

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 オリコンウィークリーチャート1位を記録したセルフタイトルアルバム『sakanaction』を引っさげての全国ツアー。沖縄での追加公演を除き事実上のファイナルがこの日。私はこれまでDVDでしか、この規模での彼らのライブを見たことがなかった。そういう人が書いたレポートということで。
  IMG_3158-re.jpgスタンド。でも一番良いポジションだったと今は思ってます

 会場内のだだっ広い空間には向かい側が霞むほどのスモークが満たされ、そこではステージのスピーカーから大きく轟くように、また廊下やトイレでは天井の小さいスピーカーから残響のように、クジラの鳴き声を思わせる低いシンセサイザーの音が流れていた。すでにこの建物は、サカナクションの創る周到な「非日常」のベールに包まれている。そう感じてじわじわと胸を昂らせながら、着々と観客で埋められていく会場内を眺めた。
  IMG_3159-re.jpg物販はすいてましたが傘はこの日完売したそう。少々重いですが大きくて丈夫なので気に入ってます。

 サラウンド音響を活かした街頭録音から始まる“映画”のインストVer.、それからアルバムジャケットの海や空をモチーフにした情景的なオープニングムービーが流れ、いっせいに沸き起こる1万5千人分の拍手や歓声、指笛のなかでメンバーが登場した。
 ラップトップスタイルでの"INORI"を経て、「Mステ」と同じくサビ前にバンドスタイルへ移る演出を見せた“ミュージック”、浮ついたシンセとベースのピッチ感とリズムが心地いい"M"、そして定番の“アイデンティティ”と、しょっぱなからかっ飛ばされるライブアンセム。ただ演奏を聴くだけでも楽しいのに、サウンドにバシバシっとハマって展開される照明やレーザーに、私含めた観客はすっかりテンションのタガを外されてしまった。
 やがて、12/8拍子のシンセの轟音の中にどこか宗教的な美しさを感じる"multiple exposure"、スロウで柔らかなシンセに聴いたこともないゴリゴリのシンセベースが心臓をえぐる"mellow"で、場内は神秘的な闇夜の空気を帯びていく。特に、
"mellow"の歌詞に描かれたダンスホールの一瞬を再現するスポットライトの群れ、星のようなレーザーの粒がキラキラと天井に散らされ、客席が「わあ!」という歓声でいっぱいになった瞬間を私は当分忘れないと思う。
 他にもだ。“ホーリーダンス”ではニンジャーライトが色鮮やかにステージ上空で踊り、スタンド席後方まで届く雪のような泡粒が舞ったかと思えば、リミックスされた“ネイティブダンサー”のイントロが流れ出す。本番後半の盛り上げタームが近づくと巨大な(山口一郎(Vo,G)曰く「ガンダムみたいな」)骨組みの照明セットがせり出したり、"Aoi"のサビで客席まわりから何本もの青い吹き流しが飛び出し天井へ昇っていったり、“夜の踊り子”でPVに登場した2人の踊り子がせり舞台から登場したり、突然正面スクリーンが上がって月と星の大きなオブジェが現れたりと、もうなんでもありだ。ひとつひとつ書いていってはキリがない。

 この規模とは思えないエッヂの効いた音響やどこを切り取ってもシビれるアレンジ、それだけでなく、隙のない照明の色や動き、これでも食らえと言わんばかりにバンバン出てくるセット演出など、大きな楕円形のハコすべてを徹底的に活かして観客を興奮の渦に巻き込み踊らせる、ものすごいライブだった。そして“アドベンチャー”"Aoi"など、盛り上がりの中でも決して青春時代の澱みと憂鬱、日々の中で人の心が小さく震える時のきらめきを決して忘れさせない彼らの歌の物語性は、私たちを更に魅了させた。
 本能の赴くまま腕を振り身体を揺さぶる歓喜に襲われながらも強く感じたのは、この空間が決して魔法でも電気じかけでもない、人の力で出来ているものだということだった。「夢の国」としてのディズニーランドの徹底ぶりが全て人間の力でなされているように、あれもまた、人力でなければ決してありえない緻密さ、「チームサカナクション」の人々の総力で創り上げられた、圧倒的なエンターテイメントの結晶だった。

 息をつく間もなく本編が終了し、アンコールの“ストラクチャー”でまた会場全体がひとしきり踊ったあとは、それまでと打って変わってリラックスした雰囲気のMCが続く。山口は、テレビ露出が増えたことで家族連れが多くなることを予想し演出をたくさん盛り込んだこと、たくさんの優秀なスタッフと関われる喜びを話し、「僕たち私たちサカナクションは、マジメなことだけが取り柄だから(笑)。テレビならテレビ、ライブならライブに合わせた見せ方をそのたびごとに打ち出していきます。だから、次僕らが新しい曲を出して、それを聴いたみなさんがもし良いと思ってくれたら、またCDを買ってライブに来てください。」と観客に語った。サカナクションのファンはすでに何度か聞いているであろう、山口らしい社会性を帯びたこの言葉。スターダムにのし上がった彼らが人々から愛されるゆえんの実直さと誠実さが、パフォーマンスのみならずこういう所にも現れていると思う。
 「大阪でこれをやると失敗する呪いがある」と前置きし観客の笑いを誘ってからの“ナイトフィッシングイズグッド”、ダブルアンコールでアルバムのラストナンバー“朝の歌”を披露し、ライブは終了。先程のMCからか、“朝の歌”<あとどれくらい僕は深く潜れるだろう>という歌詞が強く耳に残ってしまった。

  IMG_3157-re.jpg
 胸いっぱいに残ったワクワク、ライブが終わってしまったさみしさを半分ずつ抱いて、汗だくの私たち観客は会場を後にする。一緒に行った友人は「でっかい水槽だと思った」と話し、私は竜宮城だとか、水の中の遊園地みたいだったと思った。久しぶりに心の底から踊りつくした私はきっとまた、深夜バスに乗ってチームサカナクションの大規模ライブに行ってしまう。

  IMG_319-re.jpg今から録画予約したい。ちなみに放映するのは幕張
 Text by 吉田 紗柚季 (twitter:@Rougetsu12, facebook)

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サカナクション/SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy -LIVE at MAKUHARI MESSE-(トレーラー)


.サカナクション /ミュージック(MUSIC VIDEO)+3/13ALBUM「sakanaction」先行SPOT

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