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RADIO CRAZY2012・予習編vol.12~【Champagne】&BIGMAMA

こんばんは。RADIO CRAZY2012・予習編2012・予習編も今日で最後です!





【Champagne】

30日17:30にR-STAGEに登場する【Champagne】。スマートなビジュアルとは真逆の、エモーショナルで肉食系な音楽が彼らの魅力だ。また発言も非常に攻撃的で、デビューして間もないころから、何の迷いもなく「世界一のバンドになる」と公言している。2012年、それがただのビッグマウスではないことが証明された。4月に発売された3rdアルバム『Schwarzenegger』は、オリコンデイリーランキングで初登場第3位を記録。これはバンド史上、過去最高順位であり、むくむくと成長し続ける彼らの人気を表すものとなった。“Kill Me If You Can”-殺れるもんなら殺ってみろと言い放ち、虎視眈々とロックの頂を狙う。現在の日本のチャートでは類を見ないほど、スリリングでエキサイティングなアーティストだ。



年明け1月23日にはDVD付き、初の両A面シングルである『starrrrrr/涙がこぼれそう』がリリースされる。“starrrrrrr”はとてもライブ映えする曲で、誰も彼もロックキッズに変えてしまうような勢いがある。きっとRADIO CRAZYでも披露してくれるはず。必聴、必見である。

また今回一緒に紹介させていただくBIGMAMAとは、スプリットツアーとして全国を回った。正反対のカラーを持つバンドが同じステージで戦う。互いをリスペクトしているからこそ、本気で向き合う。化学反応が美しいライブであった。
そのツアーで特殊だったのが、オーディエンスのモッシュ、ダイブ、肩車が許されていたこと。普段は安全上、禁止されているこれらが公式に認められたとあって、会場には濃厚なロック臭がもくもくと立ち込めていた。もちろんこれらは特別なルールであって、RADIO CRAZY(※)では禁止されている。しかし彼らのライブは常に激しく、モッシュピットに突っ込めばアザができるなんて当たり前である。自分の体調などに配慮して、ケガしないようにしてほしい。前方で踊り狂うことだけがロックじゃない。後方でも、どこでもいいから、自分の拳を突き上げることが何よりもロックだと私は思う。読んでくれた皆さんが自分らしく、音楽の忘年会を楽しめることを願っています。



(※)モッシュやダイブの名は出していませんが、「他の観客を傷つける恐れのある行為や、迷惑になる行為はおやめください。」と注意書きがあります。

Text by杉村利江(@__youth)




【BIGMAMA】

 RADIO CRAZYにBIGMAMAがついに初登場!!待ち望んだ人も多いのではないだろうか。彼らは2001年に結成。幾度かのメンバーチェンジを経て、金井政人(Vo, G)、柿沼広也(G, Vo)、リアド偉武(Dr)、安井英人(B)、東出真緒(Violin)で結成される5ピースバンドだ。ロックとバイオリンを合わせた様々な楽曲を届けてくれる彼ら。繊細さと力強さを持ち合わせ、そして一つ一つ雰囲気のガラッと違う曲を持っている彼らは、まるで一つの物語のような、まるで人生のドキュメンタリーのようなライブを魅せてくれるバンドでもある。なによりいつだって愛に溢れていて、常に私たちを最高の愛で包んでくれるバンドだ。そして、たくさんの人たちを笑顔し、最高に幸せな空間にしてくれる。

 天然炭酸水GEROLSTEINERの炭酸音を、独自のエフェクト音に変換してロックを奏でる世界初のミュージックプロジェクトGEROCKとコラボした楽曲『Mr. & Mrs. Balloon feat. GEROCK』では“頭の中はからっぽのほうが高く飛べるんだぜ”



最新シングル『Jeffrey Campbellのスケートシューズで』では“あなたが生まれた誕生日は、一年で一番愛すべき日なんだよ”


というメッセージが。彼らの楽曲にはひとつひとつメッセージがぎゅっと詰まっている。普段思っていてもなかなか言えないこと、行動に移せないこと。忙しい日々の中で忘れてしまっている大切なこと。そんな色んな物事を彼らは大声で私たちの元まで届けてくれる。
 今年1月に4枚目のアルバム『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』を発売して以降、格段に成長した彼ら。そんな彼らの今年最後の大阪でのライブ。きっと強い想いを持って臨んでくれるはずだ。ラジオで「RCははじめましてなので最強セットリストで行きます!!」と発言していたので、楽しみにしておこう。きっと私たちオーディエンス全員を笑顔にしていってくれるはず。1年間頑張った自分へのご褒美にぜひ彼らの最高の音楽、そして愛を受けっとって欲しい。

Text by内田裕子(@yuuuuco109)





参考になったでしょうか??
明日からいよいよRADIO CRAZYが始まります!!
行かれる方、楽しみましょうー!


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RADIO CRAZY2012・予習編vol.11~クリープハイプ&BOOM BOOM SATELLITES~

こんばんは!
RADIO CRAZYで観るアーティストは決まりましたか?
今日もはりきって予習していきましょう!




【クリープハイプ】

今年、2012年4月、メジャーデビューを果たしたクリープハイプ。メジャー1stアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」、そのアルバム名からもわかっていただけるだろう、ボーカル・尾崎世界観が紡ぐ歌詞は、「重く」、そして何より、生活感丸出しだ。正真正銘ギターロックだし、耳馴染みの良い楽曲が多いのだが、まるで自分のことを歌われているような不思議な気持ちにさせるのが、クリープハイプの特徴だ。去年、一昨年と、西野カナがブレイクした。その大きな理由はもちろん恋する女の子の、いわゆる「重い」感情を表現した歌詞が女子中高生の共感を呼んだことにあるだろう。ボーカル尾崎世界観の描く歌詞にも同じようなことが言える。思ってはいるけど言えやしないあれやこれを甲高い歌声で、軽快かつ小技の効いた曲に乗せてしまうと、重いというよりは、なんだか優しく、時々痛い。ギター・小川幸慈の表情豊かなサウンドもしっかり聞いていただきたい。彼のギターアレンジが1曲1曲に与える色は、クリープハイプの色を作る上で大きな役割を果たしている。



ライブの熱が最高潮になったとき、ベースがずっしりとうねるように始まる“HE IS MINE”で、みんなで「XXXしよう!」を叫ぶのがライブのお決まりだ。(公式の動画がなく、掲載できないのが悔しい)
そして、メジャー1stシングルであり、最新シングルである“おやすみ泣き声、さよなら歌姫”。曲はもちろんだが、出演している大東駿介の演技にも吸い込まれる感覚を覚える。ぜひ一度見ていただきたい。



ある日、地元の商店街を歩いていて、“おやすみ泣き声、さよなら歌姫”が流れてきたとき、普段ロックを聴かない人たちのロックへの入り口になる予感がした。前回のワンマンライブのチケットは2分で完売し(私も惨敗した)、タワーレコードNU茶屋店でのインストアイベントも後方からでは彼らの姿が確認できないほどの人を集めた。つまり、私が言いたいことはただ一つ、見なきゃ損だ。

Text by 泉井 麻由 (twitter @ijui_mayu)

【BOOM BOOM SATELLITES】

 BOOM BOOM SATELLITESは、1990年より活動している日本が世界に誇るビッグ・ビートユニットだ。
 メンバーはヴォーカル・ギターを担当する川島道行と、ベース・ギター・プログラミングを担当する中野雅之の2人。川島のハイトーンで少しザラついたヴォーカルと、電子音を多用しながら、あくまでそれを人力と生の音を中心に捉えるバンドサウンドが特徴で、イギリスの有名音楽誌「メロディーメイカー」誌に「The Chemical Brothersの再来」とまで言わしめた。
 そんな、彼らのライブは非常に躍動的でありスケールが大きい。両者ともフライングVというV字型のギター/ベースを使用し、ステージを縦横無尽に駆け回る。その光景はまるで、近未来の乗り物が宇宙を飛び回っているようで圧巻だ。またステージに立つのは2人とサポートドラムのyokoのみ。音源で聞こえる電子音は、プログラミング担当の中野がPCで操作し、ライブでもあくまで人力によるサウンドにこだわりを持っていることが窺える。
 近年日本における所謂「ピコピコ系」ブームの先駆者、いや既に追随者が見えない域にまで上りつめたであろうBOOM BOOM SATELLITES。RCの会場にて、彼らのライブを見逃すわけにはいかない。

Text by 田中宏一郎(@tanakou_INM)




RADIO CRAZYまであと1日!
次回の更新もお楽しみに!

RADIO CRAZY2012・予習編vol.10~POLYSICS&アルカラ~

今日もこんばんは。
寒い日が続いておりますが、Radio Crazyを楽しむためにも、風邪など引かれませぬよう御自愛くださいませ。
しかし!
今日紹介するアーティストはそんなテンションではいられない2組かもしれませんね。




【POLYSICS】

トイス!

あのPOLYSICSが、ついにレディクレに登場だーーー!

今年結成15周年を迎え、さらには、ライブ1000本目を達成。POLYSICSにとっては、今年はアニバーサリーな年だったことだろう。

2010年3月にKey.のカヨが脱退し、一時はどうなるかと思ったものの、わずか4ヶ月で活動を再開。
そこからPOLYSICSは、さらなる加速を見せてきた。

1970年代、電子音楽などのさまざまな音を取り入れて成立した「ニュー・ウェイヴ」が発祥した。そのニューウェイヴの代表的バンド「DEVO」に憧れて君臨したPOLYSICSは、1996年に結成して以来、日本のロック界では独特な存在であり続けていた。海外で何百本ものライブを重ねた結果、「DEVO」とのツーマンライブも決行。これは、素晴らしいキャリアと言えよう。
何年も前のフェスの出演者リストを見て、“分かるのはPOLYSICSだけ"ということもある。それほど、POLYSICSは見る人の心を動かし続け、この厳しい音楽業界で生き残ってきた。

POLYSICSは一度、世間で話題になった少女「ストロングマシン2号」が出演したPVで注目を集めた。その後は、Vo./Gのハヤシだけでタモリ倶楽部に出演したり、豪華キャストが揃うグリコのCMでもPOLYSICS全員で出演を果たしたりと、普段POLYSICSを聴かない人々の目に入る機会も多くなった。見る人によれば、強烈な見た目だろう。つなぎ姿と、目隠しをしたような黒いバイザーは。




見た目だけでなく曲も奇妙なもので、最近になって少しずつ曲もポップになったものの、やはりPOLYSICSの怪しげなインパクトは強い。

ハヤシのハイトーンボイスとギッチギチのギターに、フミ(B.)のゴリゴリのベース。ヤノ(Dr.)のパワフルで走り回るようなドラム。
3ピースバンドといえども、結成15年の実力は圧巻もの。




12月5日にリリースした、ニューアルバム「Weeeeeeeeee!!!」からの新曲も聴きたいし、昔の曲も聴かせて欲しい、そしてダバダバもしたい。
この15周年を締めくくるフェスで、POLYSICSはどんな曲を演奏してくれるのだろう。楽しみで仕方がない。

まさに、
POLYSICS OR DIE!!!!!!!!!


Text By 原 なつの





【アルカラ】

自称「ロック界の奇行師」。

よくアルカラの紹介文に使われるこの言葉は、アルカラを紹介しておく上で、少し説明が必要かもしれない。
タンバリンを首からぶら下げた出で立ちだったり、ライブでは女装をしたりと、そういった行動から「奇行師」なのでは、もちろんない。きっと。・・・いやたぶん。。(本人たちはそういう面も含めて奇行師と考えているのだろうけれど)

私の考えるその言葉の意味は、「キャッチーなフレーズとマニアックな音を同居させ、かつ、おふざけなのかと思いきや不意にシリアスさをぶち込んでくる詩や曲の展開など、ひとつの曲の中に異なるベクトルのものを紛れ込ませる(!?)、いや、自然に同居させてしまう、禁じ手的部分に突っ込んでいるアーティスト」という意味だと捉えている。
そういった、コアでありながら聴きやすくもある一面が彼らの魅力になっているように思っている。

そして不思議と、アルカラの曲は切ない。

おちゃらけ感が際立たせているからだろうか。「本当は何を考えているのだろう」、と思わず彼らの裏にあるシリアスな部分を探ってしまう。
こんなことを言うと、自称「ロック界の奇行師」の名のイメージをぶち壊してしまうだろうか。
でも、そこが私から見た彼らの一つの魅力なのだ。

彼ららしい1曲とシリアスな1曲を載せて、紹介文とさせていただく。






関西出身が3人もいる彼らのトークの実力にもご注目を!

Text By 渡邊まりこ




ではでは明日もお楽しみに♪

RADIO CRAZY2012・予習編vol.9〜Base Ball Bear&The Mirraz〜

こんにちは。
更新が遅くなってしまいましたが、今日もRADIO CRAZYの予習をしていきましょうー!



【Base Ball Bear】

 29日、R-STAGEに6番目に登場。
 2002年に結成、3枚のインディーズアルバムを経て2006年にメジャーデビュー。結成のきっかけは、なんと高校生の学園祭バンドとしてだった。今年で結成10周年を迎え、来年2月13日には初となるベストアルバムのリリースも控えているため、気になっている人は要チェックだ。代表曲は、アニメ「図書館戦争」エンディングテーマのタイアップを持つ"changes"、2009年にテレビアニメ「銀魂」の主題歌となった"Stairway Generation"、映画「図書館戦争 革命のつばさ」主題歌として、7月発売の同名ミニアルバムに収録された"初恋"など。


Base Ball Bear - changes


Base Ball Bear - 初恋

 サウンド面では小出祐介(G&Vo)と関根史織(B&Cho)による男女ツインボーカル、軸となっている湯浅翔平(Gt.)のトリッキーかつ変幻自在なギターが特徴的だが、そうでありながら日本のギターロックバンドとしてのポップさと強さを崩さず、新しい視点へと昇華させているところが大きな魅力だと思う。爽やかで甘酸っぱくてちょっぴり孤独で変態的、要は“青春”そのものをまるで映画のように描き出す小出のソングライティングも、強い個性を放っている。特に最新スタジオ・アルバム『新呼吸』は、1日24時間の経過を時にはサイケデリックに、時にはノスタルジックに、時には明日への希望に満ちながら綴る、新鮮で色あざやかな傑作だ。これを聴けば、彼らの振り幅の広さや独自性についてよく分かるのではないだろうか。
 今回のRADIO CRAZYへの出演は、2度目の『新呼吸』レコ発ツアー「Base Ball Bear「TOUR 新呼吸 take2」」と終えた直後のタイミングであり、その世界観を踏まえながらさらに発展したライブアクトを期待できるのではと思う。


Base Ball Bear - short hair

 また彼らはMCも堪能で、ツイッターやラジオの様子からも分かるとおりフロントマンの小出は決して明るく社交的な人柄ではないのだが、とても話し上手だ。私は昨年のx月に『新呼吸』1本目のレコ発ツアー「(This Is The)Base Ball Bear part.2 「Live 新呼吸」」の岡山公演に行き、(まことに僭越ながら)それが彼らを直に見る初めての機会だったのだが、関根がトイレの個室の中でトイレットペーパーを巻き取る音がうるさい、という話題を転がして客席をたいそう笑わせていた。曲に入る直前での客席の女性の「こいちゃーん!!」という呼びかけにも「はいーなんですかー?」と応えるなど、客席いじりを盛んにするので会場は始終アットホームな空気だった。だがライブ終盤にかけてのメンバー総勢による客席への煽りは凄まじく、温かい空気はあっという間に熱狂に代わり、ライブが終わってなお冷めやらぬ熱気がホールに充満していたのをよく覚えている。
 とにかく彼らのライブは楽しい。アツい。こればかりは、ライブ映像などではなく、実際に経験してもらうしかない。

Text by 吉田 紗柚季 (Facebook, twitter:@Rougetsu12)

 
【The Mirraz】

 今年7月に、EMI Music Japanへのメジャー移籍を発表したThe Mirraz。10月には、メジャーファーストシングルの『僕らは/気持ち悪りぃ』を、その2ヶ月後の12月12日には、セカンドシングル『傷名/うるせー』を、両A面でリリースした。しかも、“気持ち悪りぃ”は、「桑田佳祐が選ぶ2012邦楽ベスト」にも選ばれた。彼らにとって、この1年間は間違いなく飛躍の年になったはずだ。



 ところで、The Mirrazのバンド名の由来を知っているだろうか。実は、「見入らずに、音楽に聴き入ってほしい」という畠山承平(Vo&G)の願いから来ている。その名の通り、彼らのライブはいい意味で見入っている暇はない。UKロックを彷彿とさせる疾走感のあるサウンドに、息つく隙もなく詰め込まれたリリック。音楽そのものを全力で受け止めないと、彼らに振り落とされてしまう。「考えるな、感じろ」とは、まさにこのことである。



上記した2枚のシングルには、なんと7月16日に代官山UNITで行われたライブの音源(前編・後編)が含まれている。彼らの代表曲を網羅したセットリストになっているので、ミイラズをあまり知らない人もこの2枚を購入すれば予習はバッチリだ。30日の2号館で、最高に“うるせー”年末を過ごそう!

Text by 清水夏海




次の更新もお楽しみに!



RADIO CRAZY2012・予習編vol.8~OKAMOTO’S&The Flikers&lego big morl~

こんばんは!
というよりメリークリスマスですね*****
Radio crazyもいよいよ近づいてきましたね。
さささ
ここはクリスマスなんて楽しんでいる前に、Radio crazyの予習といきましょう!
(注!決して、リア充へのひがみではありませんよ!)




[OKAMOTO’S]

OKAMOTO’Sは中学の同級生で結成された4人組バンド。全員が岡本太郎を尊敬し、ラモーンズのように苗字がオカモトである。RADIO CRAZY4年連続出場バンドだ。

今年のOKAMOTO’Sの活動は、目まぐるしいものだった。
2010年にメジャーデビューし、走り続けてきた彼ら。しかし、ここで初めて壁にぶつかったという。そこで新たな一歩を踏み出すべくBase Ball Bearの小出氏といしわたり淳冶と歌詞を共作し、「メンバー以外の人と共作したことで自分たちに見えなかった自分たちの核の部分が見えてきた」という言葉通り、今までにはない進化した新曲が生まれた。それが、『マジメになったら涙が出るぜ/青い天国』である。“マジメになったら涙が出るぜ”は、
いつもの格好つけた歌詞とは一変、本音とまじめさがつまった曲に。“青い天国”は、〈まさかのやれちゃう感じ?〉のおふざけフレーズが印象的な絶対的キラーチューンとなっている。
また、10月には『共犯者/ラブソング』を発売。“共犯者”は、ザ・クロマニョンズの甲本ヒロトがコーラス・ハープで参加。また、ヴィンテージスタジオGROUND FROG STUDIOでのレコーディングされており、60年代の渋い強力なサウンドに仕上がっている。“ラブソング”は、OKAMOTO'Sらしいハッピーなラブソングとなっている。コミカルなMVにも注目だ。



そもそも、私がOKAMOTO’Sに夢中になったきっかけは去年のRCだった。ライブに魅せられたあと、私はこうメモしていた。
「最後に彼らを見たのは3月の香川。狭いハコで、お客さんもまばらだった。でも今日は万単位のお客さんが見ていて、迫力も何倍にも増していた。めまぐるしい成長ってこのことを言うんだなって痛感した。素人でも分かるくらいすごかった!!バンドに対して目離しすぎたなって後悔のは初めてやわ…ヤバすぎですOKAMOTO'S!!」
…というように、彼らのライブは常に進化している。
今年も様々な場所で彼らのライブを観たが、曲の流れ、パフォーマンス、盛り上がり、プレミア感…どれをとってもパワーアップしているように感じた。
そんな彼らのライブの魅力は楽器隊の演奏能力の高さとパフォーマンスであろう。毎回アレンジを加え、素人にも分かる大人負けのクールな演奏を見せ付けてくる。レイジ(Dr)の白目をひん剥いて赤髪を振り乱しながらドラムを叩く姿や、ハマ(B)とコウキ(Gt)のガチンコセッションは見ものである。フロントマンであるショウは、ハーモニカやマラカスを使い、タップを踏みながら観客を沸かせる。彼らはとにかく会場を盛り上げるのが上手く、あっという間に自分たちのペースに引き込んでしまうのだ。
 そんなパフォーマンスが売りの彼らだが、今年はただ楽しむだけではなくて、聴かせる曲も作っている。今までにない、進化したOKAMOTO’Sが必ず見えるはずだ。
Text by 石川瑞萌





[The Flickers]

彼らはガレージロックやニューウェイブ、エレクトロなどのサウンドを使ったスリーピースロックバンドである。彼らのパフォーマンスはライブハウスを中心に注目を集め、今年RUSH BALLをはじめ様々な夏フェスに出演した。また、先週の12月19日、4曲入りCD「Fl!ck EP」をリリースした。

Fl!ck EPFl!ck EP
(2012/12/19)
The Flickers

商品詳細を見る


フロントマン安島裕輔(Vo, G, Syn)は、小柄でスマートな体型、しかし、ボーカルにおいてかなりのギャップの持ち主である。ポップな声からはじまる曲は、後半から良い意味で私たちを裏切ってくれる。最後まで聴くことが鉄則なのだ。


lovender

ぴこぴこ…ロックバンド?と思うサウンドから刻みはじめるところから、この曲ははじまる。ポップなボーカルの声からは、優しい印象を序盤には受ける。そう、タイトルのとおりlovenderのような。ゴリゴリ好きの人は聴くのを断念してしまうかもしれない。しかし、ここからがThe Flickersの味、聴く。最後まで「聴く」が鉄則なのだ。大切なことだから2回述べた。彼の細い体から想像できない声がリスナーの耳を魅了する。類をみない曲構成はきっと、彼らを知らない人も興味を持つに違いない。

上にも述べた通り、先週発売した「Fl!ck EP」にも魅力がたくさん詰まっている。RCに行く前にぜひチェックしていただきたい。
Text by 桐木啓江





[lego big morl]

みなさんはフェスでは、どんなことを楽しみにしていらっしゃいますか?
お目当てのアーティストさえ見られれば満足!?
もちろんそれだけでも楽しいのですが、フェスの魅力の一つは、自分の守備範囲になく未だ巡り合うことの無かったアーティストに出会えることだと、私は思っています。案外そこからどっぷりと、はまってしまうアーティストも多いものですよ。
そんなぜひ出会ってもらいたいアーティストの一グループとして私が今回紹介するのは、lego big morl!

まず注目して欲しいのが、vo.カナタさんの声です。透明感ある声の中にどこか凛とした強さがあって、すっと身体に浸透してきたと思ったら、独特な胸の高鳴りを残していってくれるのです。それは開放感のある伸びやかな曲の時に最大限に発揮されると思っています。その代表としてまず聞いてもらいたいのが、ライブでも盛り上がり必須の“溢れる”



声が、天高くどこまでも広がっていくようで、心の中まで突き抜けるような感覚を得ます。この気持ち良さはライブ好きには悶絶もの!タイトル通り、リスナーの感情も全て溢れさせてくれる、そんな1曲かと。
サビの「ハローハロー」はぜひ一緒に歌って、今年一年の嫌な思いも解放させてしまいましょう。気持ち良いんだな、これが。

そしてこの声が、曲調がミドルバラード、バラードになると聞こえ方もまた変わります。
浸透力はそのままに、夜道を照らす一つの灯りのように優しく力強さを増します。



legoの歌声には、「歌」が持つ根源的な力をシンプルに、そしてストレートに引き出す力があると私は感じています。

たしか、初期のlegoを形容する言葉として「乱反射」という言葉が雑誌に言い表されていたように記憶しています。(記憶違いでしたら失礼!)
彼らの初期時代はギター・ベース・ドラムから個性的かつ、かっこいい音が鳴り、その重なりが音楽としてユニークで、彼らのアイデンティティだったように思います。
しかし彼らは今、「乱反射期」から次のステージへと、各々がその反射力をよりじっくりと見際め、ヴォーカルへと一つの光を集めるような、バンドとしての力を蓄えている時期に達していると、私は感じています。バンドというのはおもしろいもので、曲の方向性は徐々に変化していきます。私は、legoの今後に期待を持つ一人のファンであります。
みなさんもぜひ、バンドの進化にご注目を!


最後に個人的にオススメの曲達を記載したいと思います。

ミニアルバム『Tuesday and Thursday』より“dim”、
1thアルバム『Quartette Parade』より“ワープ”“Ray”“Noticed?”“nice to”“Cinderella syndrome”“OPENING THEME”、
2ndアルバム『Mother ship』より“ドリルドリル”“東京リュックサック”“バランス”“大きな木”
最新アルバム『Re:Union』より“素晴らしき世界”“正常な凶器”、もぜひ聞いてみてください。




ではでは明日もお楽しみに♪

RADIO CRAZY2012・予習編vol.7~THE BAWDIES&Scott&Rivers~

こんばんわ!日付変わって今日はクリスマスイブ!クリスマスよりレディクレの方が楽しみだ!(笑)



【THE BAWDIES】

 50~70年代ロックンロール、リズム&ブルースをルーツとし、現代のリスナーとの懸け橋的役割を担っているロックンロールバンドTHE BAWDIES。今年2012年はTHE BAWDIES史上でキーポイントとなる出来事に溢れていた。まず、2月。“ROCK ME BABY”がドラマ「ハングリー」で自身初のドラマ主題歌として起用され、知名度をグンとアップさせたことは言うまでもない。そこに、10月リリース“LAMONADE”のCMタイアップ、SMAPへの楽曲提供も重なった。彼らの<ロックンロールの素晴らしさを現代のリスナーにも伝えたい>という目標は、コアな音楽ファンからの支持だけでは叶えきれないという点において、お茶の間にTHE BAWDIESの名が知れることは大きな進歩だったと言えよう。そして、3月。バンド結成のきっかけとなったTHE SONICSを日本に招いての対バンツアーを東名阪で敢行。私は東京、大阪の公演に参加したのだが、ツアー初日、憧れのバンドとの共演に涙ぐむメンバーの姿が忘れられない。その後もワンマンツアー、夏フェスやイベント、そして、来春リリースのアルバム制作。この1年で精神面でもサウンド面でも大きな成長を遂げ、楽曲の深みも増したと私は感じている。

THERE’S NO TURNING BACKTHERE’S NO TURNING BACK
(2010/04/21)
THE BAWDIES

商品詳細を見る

 必聴盤として、ここでは『THERE’S NO TURNING BACK』(2010)を紹介しておきたい。ワンマンライブはさることながら、フェス、イベントのキラーチューンが詰まった1枚だ。なおかつこれを聴いてから、最新シングル『LAMONADE』を聴いていただければ、この1年での成長ぶりを感じていただけるのではないだろうか。



 彼らの音楽を聴いて、ロックンロールに興味を持ったならば、カバー曲を多く収録したインディーズ1stアルバム『YESTERDAY AND TODAY』を聴いて、その原曲に触れてみてほしい。彼らをより理解できるとともに、ロックンロールの楽しさに気づくことだろう。
 ロックンロールは最高のダンスミュージックだと彼らも豪語している。実際、ライブで彼らのかき鳴らす音のままに踊れば、納得していただけるはずだ。顔をくしゃくしゃにして歌うROY(Vo、Ba)、ステージの隅から隅までころげ回るJIM(Gt)、ソロ後のTAXMANのドヤ顔(Gt)、汗のせいでだんだんカッパ状態になってくるMARCY(Dr)の髪の毛にも注目だ。CDを聴いているだけで、一人きりで踊るのはつまらないでしょう?前方で大勢のファンともみくちゃになりながら踊るのもいいが、成人リスナーなら後方で自分の思うままに、お酒片手に踊るのもおすすめだ。会場でみんなと一緒にソウル汁(ROY語で「汗」という意味)と共に、今年の悲しい出来事、つらい出来事も全部を振りまいて踊れば、まっさらな新年を迎えること間違いなしだ。

Text by 泉井 麻由 (twitter @ijui_mayu)


【Scott&Rivers】

 ALLiSTERのスコット・マーフィーとWeezerのリヴァース・クオモがタッグを組み、このRADIO CRAZYに登場する。ELLEGARDENとツアーに行ったり、スピッツやサザンのコピーをしたりするなど日本人にも馴染みがあるスコット・マーフィー。今活躍している日本のロックバンドに多大な影響を与えたリヴァース・クオモ。アジカンのゴッチによるレーベル“only in dreams“もWeezerの曲名から拝借しているくらいだ。大の日本好きと知られているこのタッグが演奏する楽曲は、全編日本語のオリジナル曲だ。まだ、”HOMELY GIRL”という曲しか明らかになっていないが、一度聴くと永遠脳内リピート確定だ。リヴァースらしいポップなロックミュージックが炸裂している。こんな夢の様なタッグはなかなか観られない。本当にRCに行く人が羨ましくてたまらない。みんな、僕の分まで楽しんできてくれ。



 参考までにweezerの日本でのライヴ映像も載せておこう。約1時間もあるが是非観てもらいたい。




Text by 青木優太(yuta_LTD



まだまだオススメバンドはたっくさんいますが今日はこのへんで!わたしは両バンドとも観る予定です♪


RADIO CRAZY2012・予習編vol.6~ASIAN KUNG-FU GENERATION&Dr.DOWNER~

こんにちは!
今回はこの2組です。きっとアジカン好きはニヤッとしてしまうはず!




【ASIAN KUNG-FU GENERATION】

日本語ロックの代表格、ASIAN KUNG-FU GENERATION。2012年、彼らは活躍し続けた。自身初となるベストアルバムとシングルを2枚、さらには7thアルバム『ランドマーク』をリリース。それに伴うライブツアーを開催し、昨日12/21にファイナルを迎えた。まさに止まることなく走り続けた。



3.11は音楽にも多大な影響を与え、リリースされる多くの楽曲には社会や時代が見え隠れしている。そのなかでも最も生々しく危機感を鳴らしたのは、彼らではないだろうか。とくに『ランドマーク』の楽曲はどれもストレートに綴られていて、手放しで楽しめるようなお気楽なものではない。しかしその一方で、小さな希望も歌われている。「愛」とか「夢」とか、そんな使い古された希望だ。大きな不安と根拠のない希望が、私たちが生きる今そのもの。その両方が鳴らされた彼らの音楽は、間違いなく私たちの時代のランドマークなのである。



彼らは12/30のトリを務める。今年一年の苦しかったことも、悲しかったことも、まだ治らない心の傷も、全部抱えてステージへ向かおう。決してチャラにはならないが、新しいスタートが見えてくるはずだ。君とあなたの〈All right〉が、明日を変える日はそう遠くない。

Text by 杉村利江(@__youth)




【Dr.DOWNER】

2004年に活動を開始した4人組バンド。メンバーチェンジやパートチェンジを経て、現在の編成に。ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文主催のレーベル、only in dreams所属。
 1度聴いたら癖になる、美しく、愉快なサウンドを奏でる。それでいて、熱い。私は彼らのパフォーマンスを生で見たことはまだないのだが、映像で見ていてもその熱さは十二分に伝わってくる。彼らは彼ら自身が鳴らす音楽を、声で、全身で表現するのである。





歌詞に現れる青臭さがなんとも愛らしい。落ち込んだり辛いことがあったりしたときに聴くと、そっと寄り添ってくれるような、そんな優しさをも含み持つ。そして、どことなく孤独感が漂うのもまた魅力的だ。



RADIO CRAZY2日目の30日、15:30からのステージをお楽しみに!

http://members2.jcom.home.ne.jp/inoma-t/page007.html
http://drdowner.com/

Text by 倉成祥子

RADIO CRAZY2012・予習編vol.5~阿部真央&androp~

こんにちは・・・。
更新が遅れてしまいましたが、早速この2組を紹介します!!




【阿部真央】

2008年デビューの女性シンガーソングライター。あべまの楽曲を耳にすると、だだ、恋をしたい。と毎回そう思う。たくさんの女性アーティストがいる中で、もっとも素直に自分の想いをそれぞれの楽曲にぶつけているのではないかと思うくらい、非常にストレートかつストイックであるといえる。





彼女は、自分の歌を「誰かと繋がるための術」だと語っている。その言葉通り、とても強く鮮明に喜怒哀楽を詞や音を通じて楽曲に映し出している。





それぞれの2012年を振り返り、出来事や感情を総括して、レディオクレイジーの舞台に凛として立つ、どこまでも明るく力強い彼女に全てを託してみてはどうだろう。最高の笑顔と最高の歌で「ありがとう」と言って、私たちを励ましてくれるに違いない。

Text by 竹内夢乃(@69Ymeme




【androp】

今年のL-STAGEのトップバッターを務めるandrop。彼らはメディアへの露出が少ない。匿名性が高く、近寄りがたい印象を抱いてる人も少なくないだろう。 しかし、彼らのライブはあったかい。 ポストロック的な音楽とキャッチーなメロディーが融合された楽曲、ボーカルの内澤崇仁が紡ぎ出す透き通るようなファルセットボイス。 あまりの完成度に見ている側は打ちのめされるかもしれない。 しかし、andropは決してオーディエンスを置いてけぼりにはしない。オーディエンスと、みんなと、一緒にめくるめくのandropワールドに誘ってくれる。それは、彼らの音楽への愛、ファンへの愛がひしひしと伝わる素晴らしい光景だ。
今回のレディオクレイジーでも、キラーチューンの応酬で、会場を一気にフェスモードへとシフトしてくれるはずだ。

Text by 肥塚雅裕(@honjuras




今晩も更新予定なのでお楽しみに!!

RADIO CRAZY2012・予習編vol.4〜9mm Parabellum Bulle&LOSALIOS&THEラブ人間〜

こんばんは!
今夜もRADIO CRAZYについて、楽しく予習しましょう!




【9mm Parabellum Bulle】
2回目の出演となる9mm Parabellum Bullet、今年はド頭からインテックス大阪を真っ赤に染めてくれるようだ。BIG MAMAと時間が若干被っているのが痛い所ではあるが、のっけから激しいステージを魅せてくれるだろう。

今年9mmがリリースした音源は、『ハートに火をつけて』のみ。DVDは2作品リリースされ、ライブ活動も積極的だった彼らだが、新しい音源が次々と世に出される年ではなかった。

ハートに火をつけてMV



それでも9mmの出演がこんなにも楽しみなのは、ステージ上でギターと共に走り回る滝(Gt.)、ベースを唸らせながら激しく動く中村(B.)、終始涼しい顔でドラムを叩くかみじょう(Dr.)、そして飄々としながらもオーディエンスをアツくさせる菅原(Vo.G)……この4人の姿が、再びあの場所で見られるからである。ステージ上に掲げられた9mmのフラッグとほとばしる赤い照明、そしてオープニングSEの
「1,2,3,4」という掛け声のあと、4人が登場する。そのシーンを想像しただけで、じんわりと汗ばんでしまうほどだ。

9mmライブ映像



「それ、本当に弾けてるの?!」と思うような動きでギターやベースを演奏する滝と中村だが、よく聴いてみると、彼らの鳴らす音楽はとても繊細。メタルな歌謡曲といったところだろうか。そんなちぐはぐな曲が多いのは、9mmの特徴である。技量があるからこそのパフォーマンスと演奏なのだろう。彼らにしか出来ないことだ。


9mmのライブは、生半可な気持ちでは観られない。それは、あの4人のライブパフォーマンスが本気だからだ。こちら側が覚悟して臨まないと、勢いに呑まれてしまうライブだ。それに加え、日本人であれば無意識に反応するであろうメロディが次々と耳に届く。もう、動かずにはいられない。

<さあ、踊れ!>

Text By 原なつの




【LOSALIOS】

 1996年、Blankey Jet Cityのドラマー中村達也のソロプロジェクトとして始動。その後、1999年に様々なメンバーがレコーディングに参加した1st ALBUM『世界地図は血の跡』をリリース。ジャンルに捕らわれない自由な音楽性と自由な演奏形態が魅力的。
 楽曲はというと、実ににぎやかである。ドラムやギター、ベースにととまらず、楽曲によりトランペットやバイオリン、サクソフォンなど様々な楽器が登場し、その音色が複雑に絡み合う。
 1曲1曲にそれぞれの味わいがあるが、そのどれもに共通しているのは、心地よい勢いである。緩急が綺麗で、まるで1曲が1つのストーリーであるかのようにぐいぐいと惹き付けていく。



 LOSALIOSは30日の中盤、R-STAGEに登場する予定。出演者のなかでも数少ないインストバンドをとことん堪能していただきたい。
http://www.losalios.com/

Text By 倉成祥子




【THEラブ人間】
金田康平(Vo)、谷崎航大(Violin)、おかもとえみ(B)、服部ケンジ(Dr)、ツネ・モリサワ(Key)による5ピースロックバンド。2009年1月、金田を中心に結成され、同年4月に自主制作音源「恋街のすたるじい」を発売。以来バイオリンを取り入れた叙情的なサウンドの楽曲を発信し続けてきた。そんな彼らはとにかく熱い。金田(Vo)の語りかけるような、叫ぶような歌、言葉たちは全く飾り気がなくダイレクトに響いてくる。本当に心からの言葉なんだなということを彼の歌声、叫び声から痛恨する。そしてこのアツい歌たちは私たちにそっと寄り添い、時にはぐっと背中を押してくれる。今の時代だからこそ必要としているのはこんな音楽なのかもしれないと思う。少なくとも私はそうだ。

砂男MV


そんな彼らのニューシングルはCDとDVDの2枚組で完全生産限定盤となる。CDには新曲“アンカーソング”と、バンド最初期の楽曲“黒いドロドロ”を再レコーディングして収録。「アンカーソング」はこれまでにないドライヴ感とストレートなポップ感を持った楽曲だ。またラブ人間の新たな面が見れてとてもワクワクする。本人達が言うように、この5人は世界を本当に変えてしまいそうな気がする。私は世界を変えるまで見届けたいなと思う。そして彼らの今を一秒でも早く感じ取って、共に今を謳歌していきたい。そんな彼らのライブ、見逃して欲しくない。ライブを観た後、きっと彼らはあなたの心になにかを残していってくれるだろう。

アンカーソングMV

Text By 内田裕子




RADIO CRAZY予習編、まだまだ続きますよっ!

RADIO CRAZY2012・予習編vol.3~ドレスコーズ&モーモールルギャバン~

こんばんは。
日付を越える前に、なかなか更新できなくてごめんなさい!
12月は毎日更新していくので、こまめにチェックしてくれると最高に嬉しいです。
さーて、今晩もRC企画はじまります!!




【ドレスコーズ】

志摩遼平は毛皮のマリーズを解散させた翌日、彼は誰も知らないロックバンドをこの世に誕生させた。その名は、ドレスコーズ。今年の元旦、高円寺U.F.O.CLUBに丸山康太、菅大智と共に突然、初ライブを敢行した。あまりにも突然の出来事で、毛皮のマリーズのファンたちは驚きを隠せなかっただろう。そして、少し月日が経った4月1日、公式サイトが公開され正式にバンドの始動が発表された。しかし、発表された情報が少なすぎて、ベールに包まれたままであった。その後、1stシングル「Trash」が苦役列車の主題歌に採用され徐々にバンドの全貌が明らかとなった。そんな中、ツアー開始、1週間前というギリギリのタイミングで発表された”Before The Beginning"。半年前に武道館でライヴを行ったバンドマンとは思えないサイズのライブハウス(約200人収容)を全国3カ所行った。その頃は、まだ「Trash」も発売されておらず、全曲誰も知らない曲を披露するというゲリラ的ツアーであった。

(MV 「Trash」)


そして、先日発売された1stアルバム「the dresscodes」。喜びも、悲しみも、怒りも、希望も、夢も、すべてが詰まった初期衝動的なこのアルバムは、すでに名盤の匂いがプンプンする。正直、彼らの能力値はまだまだ未知数である。しかし、この国の音楽を語るには欠かせない存在になることは、間違いないだろう。今から注目しても、まだ遅くない。手遅れになる前に観ておくことをお勧めする。絶対に後悔しないから。さあ、この国の音楽シーンが荒れ狂うぞ。

(MV 「Lolita」)


Text by 青木優太(yuta_LTD




【モーモールルギャバン】

 モーモールルギャバンは、2005年に京都で結成された、ゲイリー・ビッチェ(Dr&Vo)T-マルガリータ(B&Cho)ユコ・カティ(Key&Vo&Cho&銅鑼)の3ピースバンドである。
彼らの楽曲の魅力はなんといっても中毒性のある美しすぎる泣きメロと、それに相反するコミカルで変態チックな歌詞であろう。大好きなユキちゃんの子供にまで恋する「ユキちゃんの遺伝子」、ひたすら安田美沙子への愛を語る「美沙子に捧げるラブソング」、パンティーへの情熱を歌った「パンティー泥棒の歌」。果てしなくバカで純粋な歌詞と泣きメロ…この奇妙で異質な組み合わせこそがモーモールルギャバンを作り出している。


 また、今年3月にはメジャーセカンドアルバム、『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』をリリース。「今本当に歌いたいことをまっすぐに歌おう」(ROCKIN’ON JAPAN4月号より)というゲイリーの言葉通り、自分をさらけ出した歌詞と、純粋に「いい曲だなぁ」と思ってしまう、聴かせるメロディで新たな一歩を踏み出している。

 そんな彼らのライブは常にパワーで溢れていて、興奮する。コール&レスポンスばりばりのクールな場面もあるだろうし、ゆらゆら踊りだしたくなる場面、思わず聞き入りそうになるバラードもあるだろう。とにかく曲の引き出しが多い分、わくわくが止まらないし、楽しいのだ。
そして、なんといってもモーモールルギャバンの代名詞と言っても過言ではない最後に演奏するであろう曲、『サイケな恋人』。

一見普通のバラード曲であるが4:10から曲が一変、パンティーコールになるのだ!もちろんライブではみんなでパンティーコール!が定番となっている。
最強にポップでおもしろくて、切ない。そんな曲を作る彼らのただただ真っ直ぐで、全力のパフォーマンスをぜひ見て頂きたい!絶対楽しい!みんなで叫ぼう!Say!パンティー!

Text by 石川瑞萌 (@sigre999)




明日も明後日も、その次の日も・・・
RCの前日まで更新していくのでよろしくお願いします!

RADIO CRAZY2012・予習編vol.2~サカナクション&plenty~

こんばんは。
昨日から始まった新企画RADIO CRAZY特集!
本日はサカナクションとplentyの2組についての紹介です。
最後までお付き合いお願いします!!




【サカナクション】

2005年、地元札幌で結成された5人組ロックバンド。音楽というパレットの上でロックとクラブミュージックの融合を絶妙なバランスで写し出し、そこに文学性の高い歌詞が加わることで多彩な色を表現する。彼らは音楽と共に生き、音楽とは何なのかを追求し続け、音楽と心中する覚悟を鳴らすバンドである。彼らの生み出す音楽は、緻密な戦略の中にも確かに心を揺らす「言葉」と「音」があるのだ。
また、彼らのライブには卓越した照明と映像技術が駆使されている。これらとオーディエンスが一体となり生まれる膨大な熱空間が、人々に先を行くパフォーマンスを魅せてくれる。



彼らが多くの人に認知されるきっかけとなった一曲“アルクアラウンド”。今までにあったMVの常識を覆した傑作である。MVをプロモーションとしてだけに利用するのではなくMVではMVでしかできない彼らの表現を見事に完成させた。



彼らのライブではいつも観客を膨大な熱量と汗の渦で沸かせる定番曲“アイデンティティ”。この時代だからこそ強く感じる僕らのアイデンティティへの苦悩と葛藤、憧れを心身ともに躍らせ、昂らせてくれる名曲に仕上がっている。

Text by 汐碇隼人(@agjhp1116)




【plenty】

2004年結成の3ピースバンド、インディー・ロックの真骨頂であるといえるplenty。私のルーツミュージックの記事でも紹介したが、めまぐるしい成長を遂げる彼らにはいつも驚かされる。揺るぎない確実性を持っているのに、こんなにも繊細で、不透明であるなんて。





2011年、ドラムの吉岡氏が脱退するが、それでも走り続ける道を選んだ彼らの魅力は、ボーカル、ギター、ベース、ドラムのそれぞれの楽器が独立しているのに、ベストな距離で「音」を奏でているところにあると思う。



2012年2月に初のフルアルバム『plenty』をリリースし、バリエーション豊富な楽曲たちに私自身も強く惹かれた。そして11月には『ACTOR/DRIP/ETERNAL』という今までの彼らには無かった、ロックサイドのアルバムを生み出した。どんなジャンルの音楽も吸収し続ける新しい彼らの姿をじっくりと見つめ、そして彼ら独特の音楽世界にどっぷり浸かってほしい。

Text by 竹内夢乃(@69Ymeme)




いかがでしたか?
明日からもさまざまなアーティストが登場するので乞うご期待!!


RADIO CRAZY2012・予習編vol.1〜くるり&WHITE ASH〜

こんばんは。
もう年末の雰囲気が漂ってきましたね。
音小屋大阪では新企画として、大阪の年末フェスの定番となってきたRADIO CRAZYを特集します!
まずは、予習編と題して、このフェスに出演するアーティストを1日2〜3組ずつ紹介していきます。
全アーティストは紹介できませんが、どのステージを観るか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。




【くるり】

くるりというバンドを一言で表すことは難しい。ただ、くるりはメンバーの脱退を繰り返しながらも、その時に鳴らしたい音楽を作り続けるという一貫したスタンスを頑なに守り活動していると思う。アルバムから感じられる様々な音楽性もそれに大きく起因しているのだろう。
2012年、くるりは新メンバーであるファンファン(Tp,Cho)、吉田省念(Gt,Cello,Cho)が加入してから初めてのシングル『everybody feels the same』とアルバム『坩堝の電圧』をリリースした。また、フリーライヴやワンマンツアーなど積極的にライヴ活動も行っていたのが印象的だった。
くるりの魅力のひとつは岸田繁(Vo,Gt)が紡ぎ出すメロディーの美しさだろう。



また、美しいメロディーにサポートメンバーのあらきゆうこ(Dr)を含めた5人で鳴らされる有機的なサウンドが合わさった時の爆発力が凄まじい。彼らの音楽の醍醐味はそこにあると思う。



 今年、リリースされたこの曲は、「2012年の冬!」と思わず叫びだしたくなり、体が自然に動いてしまう、気持ちの良い1曲。高らかに鳴らされるファンファンのトランペット、中盤の吉田のギターソロは見ものである。
ライヴでは、彼らの鳴らす音に吸い込まれてしまうこと間違いなし。深化した彼らのサウンド、ステージをお見逃しなく!

Text by 須藤 千尋(@hiros_3373)




【WHITE ASH】

 2006年結成。2010年、RO69JACK 2010で優勝し、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2010に出演した彼ら。今年、RUSH BALLをはじめ多数の夏フェスに出演し、人気爆発中である。洋楽に影響を受け、繊細かつダイナミックな演奏をする。邦楽の概念をはるかに超えたサウンドは、衝撃を与えるだけでなく耳に焼き付かせる。
 WHITE ASHは4人組バンドである。フロントマンに注目していただきたい。のび太(Vo.gt)は、その名の通り見た目はドラえもんの、実写版のび太。しかしこののび太、タダモノじゃない。下に掲載するMVを視聴すればわかるだろう。左利き用のギターをかき鳴らし、英語圏人顔負けの流暢な英語を歌う。デキるほうの、のび太である。



 安定感のあるベース、ドラムラインにミュートのかかるギターサウンド。そこにはじまるボーカル。私の思うWHITE ASHの1番ソングである。サビでの盛り上がりは、爆発を想像させる勢いであり、今年の夏フェスの盛り上がりを形成した曲のうちのひとつであろう。英詞がわからない、難しいと思う人、とにかくまずメロディーがかっこいいので耳を傾けてほしい。また、前者と相反する、洋楽が好きな人にも聴き入れやすいクールな一曲である。

Text by 桐木啓江(@k_xx)




いかがでしたか?
これからも毎日更新があるので、よろしくお願いします!



【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.16 (吉田紗柚季)

こんにちわー。どうやらトリです。
だいたい邦楽:洋楽=6:4と7:3の間ぐらいのバランスで聴いてる私ですが、たまには洋楽もと思い。
愛してやまないイギリスのバンドです。
よろしくお願いします。



叙情と迫力

バベルバベル
(2012/09/26)
マムフォード&サンズ

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 イギリス・ロンドン出身の4人組フォークロックバンドだ。2009年のデビューアルバム『サイ・ノー・モア (Sigh No More)』は全世界で800万枚以上を売り上げ、グラミー賞やNMEアワードへのノミネートも経験した。その後アニメーション映画『メリダとおそろしの森』への曲提供などを経て、今作が満を持してのセカンドアルバムとなる。

 バンジョーをふんだんに取り入れたカントリー・ブルーグラス系のスタイルは、晴れた冬のからっ風のような明るく乾いた湿度感を持っている。マーカス・マムフォードの少ししゃがれた情緒的なボーカル、ピアノやアコースティックギターの繊細な旋律は、その北風の中で誰しもが抱く暖かな光、すこし熱を帯びた切なさだ。日本での発売は9月だったが、歌詞にも冬を思わせるワードがいくつか登場しており、今この季節に聴くのがとてもいいバンドだと感じたのでここで紹介することにした。もちろん、“今年のベストアルバム”という枠組みを踏まえたうえでだ。
 「ホープレス・ワンダラー」「ザ・ボクサー」からは、夕暮れのチャイムのような言語を超えた懐かしさを私達に起こさせる、メロディメイカーとしての彼らのしたたかさが感じられるし、それに加えて、先行シングル「アイ・ウィル・ウェイト」の壮大な曲構成、「ブロークン・クラウン」のヘッドホン越しにツバが飛んできそうなほどの迫力あるボーカル(ツバというと聞こえが悪いが、本当にそれが良いのだ!)は、ロックバンドとしてバツグンにアツくてカッコいい。これらどれもが前作から大幅にパワーアップしたもので、これは確実に、今までのロックバンドには無かったカッコよさだと思う。ロック、フォーク、カントリー、全ての素晴らしさがこのCD1枚には詰め込まれている。

 ちなみに市販されている洋楽のCDには国内盤と輸入盤があるが、私はこのバンドのCDを買うときはいつも国内盤を買うことに決めている。理由は簡単で、国内盤には歌詞の対訳が載っているからだ。このバンドは詩がとてもいい。シェークスピアからの引用等もあるようで、日本語の歌詞とは色味の異なる深い世界観がそこにはある。私は英語が出来ないので対訳と原文を交互に見合わせながら読むが、もちろん英語が堪能な人は自力で原文から読み取るのがいいだろう。なんにしろこういう歌詞の楽しみ方を、私はこのバンドに教えてもらった。

 とにかく、日本に来て欲しい。そのくらい、日本にこのバンドを愛する人が増えればいいと思う。

Text by 吉田 紗柚季 (Facebook, twitter:@Rougetsu12)



Mumford & Sons - Lover Of The Light


Mumford & Sons - Hopeless Wanderer (Live from Bonnaroo 2011)


【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.15 (泉井麻由)


悩みに悩んで、決めて、書いて、「やっぱりこれしかなかったなあ」としみじみ感じます。そして偶然にも明日は選挙、タイムリーなセレクトになりました。



明日がやってくる喜びを

ロックンロール イズ ノットデッドロックンロール イズ ノットデッド
(2012/07/11)
サンボマスター

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 「希望」と「光」。今、私たちが求めているものを与えてくれる、また自らそれを生み出すパワーを与えてくれる、サンボマスター通算6枚目のアルバム『ロックンロール イズ ノットデッド』。本作は2011年3月11日に起きた東日本大震災から、1年4か月経った2012年7月11日にリリースされた。この大震災なしに語ることは出来ない1枚だ。聴く者に「光」を感じさせるとともに、その「光」が降り注ぐ先にある「闇」をも感じさせる。どんな状況下にある人にも、平等に感じさせるのだ。
 今までの人生で、音楽を聴いて見知らぬ誰かを想って胸が痛んだことがあっただろうか。“あなたのことしか考えられない”を聴いたとき、私は初めて体験したのだった。私にとっての「あなた」も「あの子」も不在だ、なぜなら私はこの震災で愛する人を亡くしていない。しかし、愛する人を亡くした誰かを想うと、胸が締め付けられた。誰にとっても他人事ではないのに、1年9か月が経った今、どれだけの人が今も自分の問題として震災と向き合っているのだろう。しかし、亡くなってしまった誰かの分まで毎日を懸命に生きようと、私はこのアルバムを聴くたびに思うのだ。そして、表題曲“ロックンロール イズ ノットデッド”は、嘆いてばかりでは始まらない、明日を変えるのは私たちだと気づかせてくれる。もちろん、決して震災を歌っただけのアルバムではない。夏にピッタリなアッパーチューン“恋する季節”は、汗をかいて駆けていくような爽快感が溢れ、恋の始まりの高揚感がよく表れた1曲だ。そして、“うまくいくんだよきっと”はハッピーエンドの物語のエンディングに流れてきそうな仕上がりだ。このアルバムの締めくくりは、悲しみや苦しみをも受け入れて前に進むためにこの曲しかあり得なかったと思う。暑苦しいくらいのソウルフルな楽曲たちが放つ温度は、いつだって高いトコロにあるけれど、その温度は温かったり、熱かったり、サンボマスターの手にかかれば自由自在だ。
 ぜひ多くの人に、自分の物語の中だけに流れるのではなく、自分の心の中にいる自分以外の誰か―「僕」「君」「あなた」「あの子」―の物語の中にも流れる音楽をぜひ味わって欲しい。愛することも愛されることも、この地球で誰かと共に生きたから、生きているからだ。そして、「生きている」ということの有難みと、「生きる」ということの喜び、そのすべてを感じることができる私たちが、明日の「光」だ。

Text by 泉井 麻由 (twitter @ijui_mayu)



ベストアルバム選定中、あれもこれも今年リリースだったのかとハッとすることもしばしば。1年って短いようで、長いですね。毎週たくさんの新しい音楽がCD屋さんに並び、毎日いろんな場所で生の音楽が聴ける、素敵なことだなあと思います。

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.14 (清水夏海)



こんばんは!
あれよあれよと日が過ぎて、気づけばクリスマスまであと10日…。
今年が終わる前に、私たちのベストアルバムをチェックしてくださいね!

本日は、とあるバンドのファーストフルアルバムです。







HINTO---She-See-Sea.jpg
She See Sea
(2012/06/27)
HINTO

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 夏を、思い出して。


「夏」をコンセプトに、ストレンジながら確かなポップネスを携えた独自のサウンドを鳴らす。
 HINTOのオフィシャルホームページのバイオグラフィーには、はっきりとそう記されている。彼らが今年リリースしたファーストフルアルバム『She See Sea』は、そのコンセプト通り、夏の匂いがたっぷりしみ込んだ1枚である。しかし、彼らが描き出しているものは、祭りの騒がしさや燃え盛る太陽などの「夏そのもの」ではない。日常のささやかな部分――ふとした瞬間に感じる、寂しさや切なさ。もしくは、言葉にできないもやもやした気持ち――を、圧倒的なインパクトにして、一瞬で過ぎ去ってしまう季節で縁取っているのだ。
 正直、このアルバム魅力なんてこれ以上文章にしたって、良さは少しも伝わらないと思っている。聴かなければわからないのだ。ただ、これだけは言える。「いいアルバムだ。そして、いいバンドだ」、と。この作品には、「聴かせる」力がこもっている。勢いや速さで攻めて行くのではなく、熱量をあえてひとつ下げてリスナーに魅せてくる。ポップ性を保ちながらも、繊細で少し古臭いリフを紡ぐギター、ずっしりとした重みを含みつつ、弾けるようなベース、緻密で歌に寄り添うようなドラム、そして大きく伸びやかに歌うボーカル……。その絡み合いの心地良さと言ったら、ハンパではない。一度聴けば、またその音を求めて何度もコンポの再生ボタンに手を伸ばしてしまうほどだ。嘘だと思うなら、本当に聴いてほしい。最初は、もしかしたら全然ハマらないかも知れない(馴染むのに少し時間がかかるのだ)。でも、耳と心を澄まして感じてほしい。特に、ラストでドラマチックに花開く“ひまわりばたけ”は圧巻だ。安部コウセイのボーカルも、ここに来てストレートに迫ってくる。
 残念ながら、レギュラーサポートプレイヤーであったベーシストの林束紗が、今年中でサポート活動を終了することになってしまった。そして個人的にとても悔やまれることなのだが、私は現在の4人でのライブを見ることができなかった。コーラスでもその存在感を発揮していた彼女だけに、言いようのない寂しさを感じる。新体制のHINTOに期待しつつ、この『She See Sea』を今年のベストとして掲げたい。




Text by 清水夏海 (@Spmpm72





いかがでしたでしょうか。
寒い日が続きますが、体調を崩さないようにお気をつけください!

本企画も、残すところあと2人です。
お楽しみに!


【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.13 (竹内夢乃)



こんばんは!
終わりに差し掛かってきた本企画ですが、
最後までどうか見届けてくださいね。





ENTERTAINMENT / SEKAI NO OWARI


ENTERTAINMENT (通常盤)ENTERTAINMENT (通常盤)
(2012/07/18)
SEKAI NO OWARI

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 進化したロック。進化したポップ。さまざまな色を持った楽曲が収録されたこのアルバムは、セカオワらしい、「虹色」に仕上がったのではないかと思う。理不尽な世界への悲しみと苦しみが明白に語られているもの、「せめて今夜だけは」と祈るように愛を求めているもの、絵本の中にタイムトリップしたような気持ちにさせてくれるような楽曲や、「強くなりたい」と願う私たちの気持ちを代弁して励まし、一緒に歩き出してくれるものもある。

 1stアルバム『EARTH』を発表したころから、戦争と平和、悪と正義、死と生という表裏一体の世界を描き、疑問を投げかけ続ける彼らだからこそ、終わりから始まったバンド人生の途中地点でありながら、今の彼らなりの答えが出たアルバムになったのではないかと感じることができた。”深い森”という楽曲で幕を閉じる彼らの演目は、ただの「余興」ではなく、さまざまな意味で私たちを魅了してくれた。まさに「エンターテイメント」である。






いかがでしたでしょうか。
ラスト3人のベスト・アルバムも楽しみに待っていてください。

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.12(肥塚雅裕)

2012年、ベストアルバム(作品)企画も12人目です!
最後のまで読んでいただけたら嬉しいです。




『PORTAL』/ Galileo Galilei

PORTALPORTAL
(2012/01/25)
Galileo Galilei

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2012年、僕の中の最大の衝撃作はGalileo Galileiが今年1月にリリースした、彼らにとって2枚目のフルアルバム『PORTAL』だ。
圧倒的だった。 今年も洋、邦問わず様々なアルバムを聴いた。 しかし、このアルバムは他の追随を許さずぶっちぎりの1位。 先に述べておくが、僕はこのバンドの特別大ファンという訳ではない。 ライブも見た(→観た)ことないし、このアルバムだって購入していない。レンタルだ。だが、ノーマークだった分、余計にこのアルバムを初めて聴いた時のインパクトは特大だった。

彼らが海外のインディロックに傾倒しているのは、本人たちのブログや、雑誌の連載などで知っていた。さらには昨年リリースした『さよならフロンティア』や『明日へ』といったシングル群からもそうしたインディロックへのアプローチを感じることができた。 僕も彼らと同様にインディロックが大好きである。 MGMT,FOSTER THE PEOPLE,FRIENDLY FIRES……、好きなバンドを挙げだしたらキリがない。 
そしてこの『PORTAL』というアルバムはそれらのバンドに肩を並べる、極上のインディロックアルバムに仕上がっている。しかもそれを日本語詞でやっているのだ。これを英語詞でやってしまうと、背伸びした感が否めず、嘘っぽく聴こえてしまうだろう。しかし彼らはインディロックに文学的な日本語を乗せることにより、とても自然に邦楽として響かせることに成功している。これは僕が普段海外のインディロックバンドを聴く度に感じていた、「誰か日本語でこういう音楽しないかな?」という問いに応える、 「理想の音楽」 だった。

その僕の中での「理想の音楽」を完成させてしまったGalileo Galilei。このバンドはまだ若い。今僕は大学2回生なのだが、彼らとは同世代。ドラムの尾崎和樹に至っては僕より年下だ。そんな同世代のバンドがここまで海外の音楽を自分達なりに解釈し、素晴らしいアルバムとして世に送り出したことに、感動と猛烈な嫉妬を覚えた。「彼らとほとんど同じ時間を生きてるのに自分は何をしてるんだ」と。そんなことをこのアルバムを聴く度に思ってしまう。これからもGalileo Galileiには僕達世代を代表するロックバンドに、そして、邦楽と洋楽を繋ぐマスターピースになって欲しいと切に願う。 

Text by 肥塚雅裕(@honjuras)




この企画も残すところ、あと4回!
最後までどうぞよろしくお願い致します!

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.11(青木優太)

こんばんは。
今回は、僕をよく知ってる人なら予想していたであろう、このアルバムについてです。




今年最後の問題作


the dresscodes(初回限定盤)the dresscodes(初回限定盤)
(2012/12/05)
ドレスコーズ

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 この2012年の最後の最後に、この国で”ある”事件が起こった。それは、ドレスコーズという新人バンドの1stアルバムがリリースされたことだ。

 そもそもドレスコーズとは、毛皮のマリーズを解散させた張本人、志磨遼平により結成された新しいロックバンドである。毛皮のマリーズは「夢や憧れ、約束だけで、理想のロックバンドになれるのか?」という想いで作り上げたバンドであった。10代のときに何もかもが嫌でたまらなかった彼の理想のロックバンドが毛皮のマリーズである。彼が独裁者のようにすべての音楽を作り、すべての実権を握っていた。しかし、その理想のロックバンドになるという目標は、昨年の武道館ライブをもって達成されてしまった。と、同時に、彼の10代のころから続いていた青春時代は終わってしまった。終わったのだ。

(そして、僕の青春時代にも終わりが告げられた。)

 そして、このドレスコーズというバンドは、毛皮のマリーズとは全く別物のバンドである。まず、ひとつの大きな違いは、志磨だけで曲を作るのではなく、メンバー全員で作るということだ。これはバンドとして、ごく当たり前の行為だと思うかもしれないが、彼は今までしたことがなかった。そもそも、メンバーとのコミュニケーションもままならなかった彼にとっては、大きすぎる変化だ。もうひとつは、メンバー全員が十分すぎる演奏技術を持っているということだ。これも当たり前のことだと思うかも知れないが、これも毛皮のマリーズ時代にはなかったものだ。これによって、志磨の表現したい世界が十分に発揮できる上に、メンバー3人の意見も足されるのでより芸術的なロックンロールが生まれるのだ。そう、毛皮のマリーズにはなかったものがすべて揃っているバンドなのだ。

(それがなかったからこそ、僕は毛皮のマリーズに憧れ、崇拝に近いような想いで高校時代を送っていたのだが。)

 そろそろ今作について話したいと思う。今作は、荒削りではあるが、ダイヤの原石と言えるような恐ろしい輝きへの可能性が詰まりに詰まったアルバムである。悲しみも、怒りも、寂しさも、夢も、希望も、すべてが詰まっている。その様々な感情を、王道的なロックンロールであったり、ジャズやパンクであったり、はたまたポップであったりと、12曲とも異なる音で僕らに届けてくれる。もう宝箱のようなアルバムだ。しかし、その箱にはまだ石ころしか入っていない。ただ、その石ころはそれだけでは終わらない、無限の可能性を秘めている。その可能性が大きすぎて恐ろしい。また、ロックンロールの魔法を誰よりも信仰している志磨の作り出す歌詞は儚くも美しい。彼以外の人が口にしたら、ちょっぴり恥ずかしくなってしまうような歌詞も彼は堂々と歌い上げる。しかも、嫉妬するほどにかっこよく。メロディ、歌詞、技術力、ルックス、そのすべてを持っているのがドレスコーズなのだと今作を聴いて改めて感じた。本当に次のビートルズになるのは彼らかもしれない。

伝説は始まったばかりだ。
さあ、新しい時代の幕開けだ。

Text by 青木優太(yuta_LTD






この企画も終盤戦に突入!
明日はどんなアルバムが飛び出すのか、僕自身もわくわくです!

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.10(杉村利江)

こんばんは!12月から就活生となった杉村です。寝ても覚めても就活のことばかり考えてます。
そんななかエントリーシートを放り出して、この記事を書きました(笑)最後まで読んでいただけると嬉しいです。




夜の踊り子 (初回限定盤)夜の踊り子 (初回限定盤)
(2012/08/29)
サカナクション

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2012年はサカナクションにとって、飛んで跳ねた年となった。ドラマ主題歌、SMAPへの楽曲提供など、階段を何段も飛ばして駆け抜けていった。そして7thシングルとしてリリースされた『夜の踊り子』はCMタイアップで、聴き馴染みのある方も多いだろう。削ったばかりの鉛筆のようにシャープなビートと、折れそうにか弱い人間的な歌詞が、これぞサカナクションな一曲だ。ステージが大きくなっても決してかすれることなく、むしろ濃くなっていく彼らの色を映し出している。

【変わりつつあるタカラモノの存在】

なぜ、この一枚を2012年ベストとして選んだのか。それは近頃、音楽業界で叫ばれているCD不況に関係している。レンタルや配信などリスナーの選択肢が多様化。CDを買わなくても音楽が聴ける時代となった。愛着を持って迎えられていた音楽のカタチ・CDは、徐々に衰退しつつある。そんな縮小しつつあるマーケットに、新たな風を吹き込んだ。それがこのシングルなのである。

そこにはあるふたつの仕掛けがある。ひとつ目はCDパッケージ。彼らの作品はどれもパッケージや歌詞カードがこだわって作られており、そのデザイン性は折り紙付きだ。『夜の踊り子』のパッケージには、スライドさせると歌詞が浮き出る特殊なデザインが施されていて、つい手に取ってみたくなるような工夫がなされている。なんとなくCDラックから取り出して、触りたくなる、見ていたくなる。これこそCDの醍醐味で、削除ボタンひとつで全てが消えてしまうような音楽配信では、真似できないアプローチだ。

もうひとつは特典DVD。『SAKANAQUARIUM2012”ZEPP ALIVE ALONE”』と題されたこのライブ映像は、バイノーラルレコーディングという技術が使われている。これはダミーヘッドを使い、音が人間の鼓膜に届くまでを再現し録音する方法だ。その音源をイヤホンで聴くと、あたかもその場に自分が居るかのような臨場感が味わえる。体験したことのない人は分かりにくいだろうが、平たく言うと、音が角度を持って聴こえるということだ。つまり左右だけでなく、前や後ろなど360度、音が鳴っている方向から聴こえるのである。また映像自体は定点カメラで撮影されており、メンバーの表情はうかがい知れないほど遠い。しかし、それも自分の目で観ているかのような臨場感を演出するエッセンスとなっている。再生すれば、いつでもどこでもサカナクションのライブを体感できる。画期的なDVDなのだ。

こんな豪華な特典をつけたということも評価したいが、現在の音楽業界におけるもうひとつの特徴を加味して考えると、より意味を持つようになる。先ほどCD不況といったが、その側面、ライブ市場は拡大を続けている。CDは買わないのに、ライブのチケットは買うというリスナーが増えている。一生、手にすることができるモノよりも、たった3時間ほどの特別な時間を選ぶ。つまり“モノとしての音楽”ではなく、その瞬間に自分と共に生きている“リアルな音楽”が好まれているのだ。前述したとおり、『“ZEPP ALIVE ALONE”』は “リアルさ”に秀でたライブ映像であり、まさに今求められている音楽だ。時代の的を獲た、新しい音楽の楽しみ方である。また、これはライブ重視のリスナーにも、響くのではないだろうか。CDという選択肢を持たない彼らに、あの円盤が持つ意味と価値を感じてもらうきっかけと成りうるかもしれない。さらに来年一月にリリースされるシングルはワンコイン500円と、これもまたCDの可能性に光を射すものとなっている。常に新しい挑戦をし、リスナーをわくわくさせてくれるサカナクション。彼らが目指す先にどんな音楽があるのだろう。これからも追い続けたい。

Text by 杉村利江(Twitter:@__youth)




いかがでしたか?明日はどんな作品が紹介されるでしょうか。お楽しみに!!

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.9(倉成祥子)

こんばんは★
音小屋大阪メンバーがお送りするベストアルバム企画、早くも9回目ですよ!
紹介される作品の中に気になるものがあれば是非是非チェックしてみてくださいね。



Bob is Sick「アングル」

http://bobissick.jp/

 毎年秋にFM802が開催する音楽イベント、MINAMI WHEEL。私は今年初めて参加した。300組以上のアーティストが参加するそのMINAMI WHEELで、私はいくつもの素晴らしいパフォーマンスを目の当たりにした。その中でもなぜか特別に心を惹かれたバンドがあった。終演後購入した彼らの1st e.p.を紹介したい。

 
01 Di
 アップテンポなイントロで始まる、このCD最初の曲。この曲を聴くと、なんとももどかしい気持ちになる。伝えたい気持があるのに、いざとなるとうまく伝えられない、そんな経験はきっと、誰にだってある。誰かに何かを伝えるとき、必死になればなるほど、適当な言葉を選ぶのが難しくなる。そして、自分の中の言葉にならない思いは言葉にせずとも相手に伝わってほしい。しかし、相手の中にある言葉にならない思いは言葉にしてほしい、なんて考えたりもする。
 綺麗なものは綺麗なままで、そのままずっとそこに有り続けるほうが誰にとっても幸せかもしれない。しかし、それを汚してまでも伝えなければならない思いが生まれたとき、私はそれでも伝えようと思えるだろうか。傷つけたくない、嫌われたくない、見放されたくない、壊したくない、いろんな思いが頭の中をぐるぐる廻る、それでも。この曲を聴いたあなたはどうだろうか。――そんなことを私に考えさせる1曲である。

02 詞ニ借ル
語りかけるように始まるこの曲は、新しい世界に飛び込んでみたいのになかなか最初の一歩を踏み出せない、そんな心の弱さを歌っているように感じられる。一方で、ゴール目前で最後の一歩を踏み出す勇気がでない、そんな気持ちを表現しているようにも思われる。
人生は選択の連続だ。私の周りにもまさに今、重大な決断を迫られている人がいる。そして、私自身も今、いくつもの選択を抱えたまま、決断を先延ばしにしてしまっている。後悔はしたくない、馬鹿はみたくない、複数ある道の中からひとつを選ぼうとするときにいつも頭によぎることを、この曲は言葉に代弁してくれている。そして、ほんのちょっとだけ、背中を押そうともしてくれる。
冒頭で「大丈夫ですか 後悔に怯える人」と問いかける歌詞が中盤では「大丈夫ですか 後悔に怯える君」と変わり、ここでドキッとさせられる。誰もが不安に思うであろうことを誰よりも不安に思っているのは、もしかしたら自分かもしれない。けれども、恐れてばかりの日々が果たして楽しい毎日になり得るだろうか。固まってしまった思考から一歩踏み出すことをも、この曲は提示してくれているような気がする。

03 夏の終わりに君は後悔する
 タイトル通り晩夏を思わせるような、何処となく寂寥感を漂わせるメロディが耳に残る。収録曲の中で最も写実的な描写が多い。「セミの声」、「寝苦しかった夜」、「突然のスコール」と、夏の思い出を思わせる歌詞は、すぐ近くなのにもう戻ることのできない、手を伸ばしても届かない〈夏〉への慕情すら感じさせる。
終盤、夕日に照らされる町で電車を追いかけているような切なさを感じさせる。それは、大切な何かを失ってしまったときの、あの虚無感ともどこか似ている。

04 おにごっこ
 曲全体を通しての変則的なリズムが、なんとなく心地よい。この1枚を締めるにふさわしい1曲だ。「いつかは僕もさ 大人になってしまうけど」、このフレーズのやるせなさを一層際立たせるのは他でもない、『おにごっこ』というタイトルだろう。近所の公園で無邪気に遊ぶ子どもを見ながら「いつかは僕も…」と考えている様子が目に浮かぶ。1、2、3…と数える声が段々と、年を重ねるむなしさに重なる。
 大人になることはおかしくなることなのか、それともまともになることなのか。きっとどちらも正しいし、どちらも間違っている。大人になることは変わってしまうこと、けれどもそれを悲しまないで、私にはそう聞こえる。必ずしも希望に溢れているとはいえない未来を悲観するのではなく、未来を自分の手で切り開いていけることの限りない可能性を、この曲は提示しているような気がする。


どの曲にも抽象的な表現や比喩的なフレーズが多用される。にもかかわらず、Bob
is Sickの楽曲はリアリティに溢れている。それは、リアルな気持ちを歌っているからだと思う。感傷に浸りたいときや、ちょっとだけ背中を押してほしい時に聴いてほしい1枚である。




長くなってしまいました(-_-;)
明日も明後日もまだまだベストアルバム企画は続きます。
お楽しみに☆

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.8(石川瑞萌)


こんばんは。日付ギリギリとなってしまいましたが
本日もベストアルバム更新しますよー!
今回は誰もが知っているあのアーティストです!



進化し続ける3人
Perfume 3rd Tour「JPN」(初回限定盤) [DVD]Perfume 3rd Tour「JPN」(初回限定盤) [DVD]
(2012/08/01)
Perfume

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Perfume 3rd Tour「JPN」(通常盤) [DVD]Perfume 3rd Tour「JPN」(通常盤) [DVD]
(2012/08/01)
Perfume

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2012年、Perfumeは初の全国アリーナツアーとなる『Perfume 3rd Tour 「JPN」』を全国13会場・21公演開催した。その中の彼女たちの地元、広島グリーンアリーナでの公演が収録されているこのライブDVDが一番心に残った、私の今年のベストである。

去年、東京ドームでのライブを終え、一回り成長した彼女たちは、今回のツアーで更なる魅力を発揮していた。
3人が指を指し、動かすと、その方向に巨大なセットが動き、彼女が足を踏み入れると階段に光が灯る―思わず息をのむような登場をした冒頭の『The Opening』。「みんなの顔が見たい!」と客席に近いステージでキュートな笑顔や、時たま投げキッスを振りまいた『Have a stroll』。中田ヤスタカ氏が作るバリバリの重低音の音楽に合わせて画面に映るCGとコラボしながら圧倒的ダンスをクールにこなした『JPNスペシャル』。思わず「えー?!」という声が起きそうな、サビの手前で次の曲に変えてしまうかと思えば、最後の最後でそのサビを披露する…という、ツンデレ仕様のメドレーで確信犯の笑みを見せながら観客を沸かせた『JPNメドレー』。アイドルのようなコールが起こる『ジェニーはご機嫌ななめ』。あ~ちゃんの「せーのっ!」の声で一斉に会場中が手を挙げ曲が始まり、一緒に振りを踊って感動的な一体感を見せた『MY COLOR』。これが結成10年以上の実力なのだろう。目まぐるしく変わる彼女たちの魅力とパフォーマンスで飽きさせることなく、初めから最後までたった3人で大きな会場を魅了し続けた。
お客さんとのコミュニケーションも欠かさない。振付を覚えてもらって一緒に踊ったり、煽りをかけまくって声を出したり。私がライブに行った神戸公演では、会場の隅から隅まで見渡して、気になる子がいるとどんなに遠かろうとスポットライトをあてて実際に話をするし、日常会話のような雑談まで披露する。また、東京ドームを一瞬で埋めてしまうほどの実力と人気を誇っているのにもかかわらず、地元のホールでライブができたことを喜び泣いてしまうという一面も。小さなライブハウスでライブをしてきたときから変わっていないであろうその敷居の低さと純粋さも長く愛されている理由の1つだろう。
今年、海外でのライブツアーという新たなチャンスを掴んだPerfume。海外でも日本でのスタイルである小規模のライブハウスから始め、ライブも日本と同じように行ったそうだ。ライブ中「まだまだチャンス掴んでいくよ~~~!!」と叫んでいたあ~ちゃん。その言葉通り、これからもチャンスを掴んで日本を代表するテクノポップユニットになってほしい。


Perfumeは今や誰もが知っている3人組ですよね。
でも、多くの人はTVで見る表面上の魅力だけしか知らないと思うんです。
私もその1人で、初めてライブに行って、
今までこの奥深い魅力を知らなかったことや、夏フェスでライブを見て魅力をすべて分かっていた気になっていたことを後悔しました。もっと早く知っていれば…と。
今回はそんな後悔をする人を少しでも減らしたい!という気持ちも込めてこのDVDを選びました。
記事を読んで、次のツアー(いつになる分かりませんが)に足を運んでくれたらなと思います!

明日もお楽しみに!!

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.7(桐木啓江)

こんばんは(^-^)/
本日の担当は、わたしの居場所である、大好きなサークルの引退が近付くとともに、就活が解禁され…めまぐるしい日々を送っている桐木です。みなさんいかがお過ごしでしょうか♪( ´▽`)





毎日弾こうテレキャスター / QOOLAND
http://qooland.com/

あたたかいお茶を飲むような、そんな感じ。

 
2012年、一番衝撃を受けたバンド、QOOLAND。彼らのセカンドアルバム、「毎日弾こうテレキャスター」が私のこの1年のベストなアルバムだ。QOOLANDは2011年結成、拠点は新宿だが、3日に1回全国を飛び回り各地でライブをしている。
このアルバムの収録曲は6曲。全楽曲、歌詞に共通して感じられることがある。それは「日常」である。この日常に花を添えるでもなく、ぶっとんだ非日常を語るわけでもない。「日常」そのものを音に乗せているのだ。非日常の刺激や甘い恋も大切である。しかし普通が1番であり愛しいことを気付かされる。また、大阪が登場する楽曲が多い。関西人の自分にとって歌詞に登場する地名や描写は、日常感をさらに増させた。しかし、そんなほっとする歌詞に重なるメロディーは衝撃的である。変拍子やギミックを盛大に盛り込み、タッピング奏法を駆使したサウンドなのだ。フレーズが「生きている」。まるでピアノの旋律のよう。もしくは、ランナーの止まらない足のようだ。歌詞から「日常」、メロディーから「生」、足して2で割ると発生する。リスナーの音楽に対して求めているもの。
散々語ったのだが、正直このアルバムはスルメソングのあつまりであると感じている。はじめて聴いて??となって、そこでわからないとするのではなく、2回目3回目…。聴くたび、音の奥に広がる風景は変わる。月日が経つと、心境の変化があるかもしれない。しかし、このアルバムは寄り添って、日常を生きることを手助けしてくれるに違いない。







ベストアルバム企画を毎回読むこと、私も一読者として楽しみにしています!
これからも毎日更新されるのでお見逃しなく(^O^)/
見逃したらまとめ読みしてください。笑
ではではおやすみなさい( ´ ▽ ` )ノ

桐木啓江*Twitter⇒@k__xx

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム!vol.6(渡邊まりこ)


こんばんは
12月に入り、月日も足早に過ぎていきますね。
さすが師走であります。
そんな足早に過ぎ去ろうとする2012年の中で、私の記憶に鮮明に残る、この曲を私は選ばせていただきました。





「予兆」
シュプレヒコール(初回生産限定盤)(紙ジャケット仕様)シュプレヒコール(初回生産限定盤)(紙ジャケット仕様)
(2012/08/01)
RADWIMPS

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2012

この時代
私たちの生きるこの世界を
もし
形容するものがあるとするのなら
それはこのシングルに収められている曲達なのではないでしょうか。

あまりにも不確実で、不安定で、矛盾や葛藤に満ちた

漠然と抱えていた私たちの不安は、
少なくとも私がどこかで感じていた想いは
この歌でより鮮明に暴かれてしまいました。

私が「シュプレヒコール」という曲から感じ取ったもの、それは
様々な感情や事象が音に乗せて堰を切ったように溢れ出し、発露していくさまです。

イントロから鳴り続ける、あのソロのアルペジオ
その隙間に不完全な形で鳴るギターやベースやドラムの音たち
それによって生まれている独特な緊張感
何かの予兆を感じながら
音から次第にメロディーへ
じりじりと何かが高まり
そして緊張感が爆発するあのサビ前の音の塊
そしてサビのあとに何かが紐解けたかのように独特の静けさが残るのです

2:54
3:47
4:42
5:15

何度聞いても特にこの時間、私は鳥肌がとまりません。
まだその理由は確かには、分からないのですが。。

そしてシュプレヒコールのあとに続く
「独白」と「22:20:12:5:14:2012」

シュプレヒコールの想いを受けて聞くこの2曲もまた素晴らしいのです。
今という不確実な時代の中で、
彼らは
メンバーに、
radwimpsという存在に、
そして彼らがつくり続けてきた楽曲たちに
確かなものを確認したのではないでしょうか。
これは彼らが示した今の時代を生き抜く一つの光のように思えます。

これから彼らはきっと
今以上のバンドサウンドを響かせてくれる
そんな予兆を感じさせてくれるのであります。

2012年で最も鳥肌がとまらなかった一枚。
そんな心揺さぶられる、私にとっての名盤です。






長文お付き合いいただきありがとうございます。
拙い文章ですが、この思いを誰かと共感できたなら、2012年はなんて幸せな年でしょうか。
伝わるといいな。
なんて思います。
まだまだ2012年ベストアルバム企画は続きます。
次はどんな曲が登場するのでしょうか。
お楽しみに!

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム!vol.5〈汐碇隼人)

こんばんは。
今日は少し変わって、映像作品を紹介します!
ぜひ、手にとって観て、聴いていただきたいです。




音楽という人生の中を生きる

SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy -LIVE at MAKUHARI  MESSE-(Blu-ray初回限定盤)SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy -LIVE at MAKUHARI MESSE-(Blu-ray初回限定盤)
(2012/03/28)
サカナクション

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 音楽の存在、もうそれは僕にとって切っても切り離せないものとなっている。昨年の震災以降、人々の音楽に対する捉え方や求められるものはとてもシビアなものになってしまったのかもしれない。希望と絶望が入り混じる混沌とした時代にこのドキュメンタリー(DocumentaLy)は生まれ、そして、翌年の2012年に彼らの意志とその表現という一枚の映像作品として僕のもとに確かに届けられた。そう、これはサカナクションの鳴らす音楽が照明と映像、オーディエンスとともに一つの大きなドキュメンタリーを生み出した瞬間ではないだろうか。あの日に行われた彼らの挑戦は、大衆という大部分に向けて鳴らされるというよりかは、サカナクションのメンバーが音楽という人生の中で生きている「今」をどう捉え、どう表現していくのかを重要視しているライブだと思う。
 特に、このライブの心臓を担うであろう「エンドレス」や「years」では物事の本質を何処までオーディエンスに指し示せるかということにフォーカスを当てているように感じられる。苦悩と葛藤を繰り返しながらも、「この使命を果たしていくのは自分たちである。」と言わんばかりの彼らの強い意志と覚悟が山口一郎の歌声と表情、仕草からもひしひしと伝わってくるのだ。また、演奏の始まりからほとんどMCなしで本編を終えるという濃密な時間こそ、彼らの音楽に対する在り方を表しているのではないだろうか。本編終了後、アンコールの際に山口一郎が顔を子どものようにクシャっとさせながらハニカミ一言。「アンコールありがとうございます。」これは彼らの表現が報われた瞬間かもしれない。
 サカナクションの鳴らす音楽と照明、映像、オーディエンスの持つひとつひとつの表情が結び付き一つのドキュメンタリーを紡ぎだしたあの日、彼らは幕張メッセという大海原の中を完全に泳ぎきったのだ。これは彼らの物語の一つの終わりであり始まりでもある。彼らのドキュメンタリーはまだまだ始まったばかりだ。

Text by 汐碇隼人(agjhp1116)




これからもさまざまな音楽作品が紹介されると思います。
明日からも引き続きお楽しみに!!

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.4(須藤千尋)

今回、迷いに迷って、前日の担当者と同じ1枚を選ばせていただきました。
ぜひ聴いてみてください。




人間臭さが、美しくて暖かい

光
(2012/05/02)
andymori

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 人は誰しも〝光〟と〝闇〟の2つの側面を持っている。andymoriは、人間が持つその2つの顔がはっきりと見えるバンドだと思う。光と闇の間をフラフラと彷徨っていて、下手したら闇の底まで一気に落ちてしまいそうな、そんな危うさを持ち合わせているように私は感じる。また、その危うさがどうしようもないほど美しく感じてしまうのも事実である。
 andymoriの4thアルバム『光』は彼らの持ち味の1つである危うさはあまりない。タイトルの通り、小山田壮平が日常で感じたであろう様々な〝光〟が散りばめられていて、暗闇から陽の当たる場所に出たときに感じる、あの暖かさが感じられる。また、andymoriの作品の中で彼らの音楽に対する〝無邪気さ〟が最も発揮されたものだと思う。ここまで無邪気で暖かな音を鳴らせたのは、andymoriの3人、特に小山田が、きっと深い〝闇〟を体験したからではないだろうか。〝闇〟の冷たさを知らない人間には〝光〟の暖かさを感じることができない。
 この作品が私たちに優しく寄り添ってくれるのは、まぎれもなく〝人間臭い〟ものだからだと思う。〝光〟と〝闇〟の2つの側面があるからこそ、人の美しさや暖かさを感じとれる瞬間があるということを気づかせてくれる。日常の小さな〝光〟を思い出させてくれるこのアルバムは彼らから私たちへの素晴らしい贈り物だ。

Text by 須藤千尋(@hiros_3373)




ベストアルバム企画は今回でやっと4分の1です!
これからもまだまだ続きますので、皆様、よろしくお願い致します。

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.3(田中宏一郎)

こんばんは。
今日はこの一枚を紹介します!
僕にとって特別な一枚。ぜひ、みなさんにも聴いてもらいたいです。




あの暖かい光

光
(2012/05/02)
andymori

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 andymoriというバンドは非常に不安定なバンドだなと私は思う。しかし、その不安定さがぎりぎりのバランスで成立し、無限の可能性と希望を与えているのだ。これは、ロックバンドがロックバンドたる上では、必要なことなのかもしれない。一度録り終えたヴォーカルトラックを全て録り直したというエピソードもロックバンドらしいじゃないか。andymoriは今、徐々にロックンロールの神話性を帯びつつある。
 そんな彼らの4thアルバム『光』は、彼らの作品の中で最も温もりのあるものだと思う。それは、小山田壮平の心を照らした光そのものなのではないだろうか。そして、小山田壮平という人間が、人間性がandymoriの曲の上で露になったとき、どのように彼らのロックンロールが転がるのか、という結果がこのアルバムだと思う。結果はもちろん、最高の転がり方をしてくれているじゃないか。特に「シンガー」という曲は、誰しもが持っている光を鮮明に映し出していると思う。それは歌だったり、笑顔だったり、太陽だったり、誰もが暖かくなれる光である。1年前に僕らが失いかけた光である。それがシンプルなコードとシンプルなメロディに乗って心に差し込むようで、すごく暖かいのだ。
 日本に光が失われかけたあの日から1年が経ち、このように光に満ちたアルバムが産み落とされたことは本当に祝福すべきことだと思う。僕の今年の1番はこのアルバムです。

Text by 田中宏一郎(@tanakou_INM)






まだまだベストアルバム企画は続きます!
明日もお楽しみに!!

【レビュー】『知らない』 / 星野源

そのスタンスと新しいしたたかさ

知らない[初回限定盤]知らない[初回限定盤]
(2012/11/28)
星野源

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 星野源のシングルには毎度4,5曲もの新曲が収録されており、収録時間60分を超える初回特典DVDは、もはや一つの映像作品だ。リスナーはどちらを求めて購入してもよいが、実際にそのどちらかしか求めない、と言う人はいないだろう。そう思わされるほど、両方とも素晴らしい。特典DVDをつけることに全く真摯で有無を言わせない彼と彼のスタッフを、私は個人的に愛する。
 表題曲「知らない」は、郷愁と絶望と光明が一緒に手を差し伸べるような、寄り道のない実直なバラードだ。軽い足取りのドラムとペダルスチールが光る「ダンサー」、柳の情景がグルービーなボサノヴァ調へ移り変わる「季節」、唱歌のようなメロディが胸の深層を伝う「おもかげ(House ver.)」と続く曲達は、今までの“シングル”ではないレベルで、その優しさと心地良いかすかな渋みを広げていた。それは作品全体の実直さを証明し、恐らく星野の行先をも更新している。

Text by 吉田 紗柚季 (Facebook, twitter:@Rougetsu12)




星野 源/知らない 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム!vol.2(原 なつの)

ギリギリな更新でこんばんは、原です。明日から月曜日で億劫ですね。
はじまりました、ベストアルバム企画!
私は即決でしたね。これしかなかったです。
皆さんは悩みます?それとも、すぐに決まりますか?
では、2012年ベストアルバム2人目、はじまりはじまり~♪




 色褪せない爽快感

4(フォー) 通常盤*初回盤REMIXボーナストラック終了。4(フォー) 通常盤*初回盤REMIXボーナストラック終了。
(2012/03/07)
QUATTRO

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 「“岳士(たけし)、やったな!”と思いました。間違いなく、一番好きなアルバムです。」
the telephones 石毛輝(Vo./G)はそう語った。
 「今自分が気になっている海外バンドに近いものを感じる。今までのQUATTROの中で一番好きです。」
それに続くように語ったのは、THE BAWDIES MARCY(Dr.)。
さらにはASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文(Vo./G)も
 「QUATTROの新作『4』が素晴らしい」
とTwitter上で呟き、レビューも著していた。

 そして、今これを書いている私も全く同じ意見である。
いや、ここで語るには、一つ言葉を付け足さなければならない。
 「2012年にリリースしたアルバムの中で、一番好きです」

 私が2012年最も聴いたアルバムは、QUATTROの『4』である。
メンバーの脱退・加入を経た彼らが最高の化学反応を起こし、奇跡的な作品を生み出したのだ。
この作品を一言で表すと、「爽快」。
もっとも、ダンスを踊って「爽快」になったり、ビーチに行って「爽快」になったり、
走りまくって「爽快」になったり、その「爽快」は様々だが。

カントリーな曲の「opening」から始まり、2曲目の「Last Dance」へ続く。
この「Last Dance」はいわゆるこのアルバムのリード曲なのだが、
QUATTROの代表曲といっても過言ではないだろう。ダンスミュージックであり、
イギリスのロックのようで、サイケデリックな面もある。そして、なんといっても爽快。
私は2012年、この爽快感で病みつきになっていたのだ。こんなに様々な要素を含んだ楽曲はないだろう。
まるで、10カ国語喋れるスーパーマンのようである。
普段はギターを担当している潮田の歌声が流れる「ほどけた靴紐」は、
QUATTROとしては初めての日本語詞で、潮田が作詞・作曲した。
メロディーは、これまたUKロックのようで、綺麗で少し切ない感じだが、
岩本(Vo./G./Key.)の明るい掛け声が入ったり、だんだん曲調がアップテンポになったりして、
これまた爽快。どこまで爽快なのだろう。
このアルバムには、潮田が作詞・作曲した日本語詞のもう一つの曲、「魔法」があるのだが、
そちらも美しい曲。まず、このギターのメロディー。聴いていると心がくすぐったくなって仕方がない。
優しいメロディーで、どこか懐かしさも感じるようだ。様々な転調で聴き手を遊ばせていて、
まるでこどもがふざけてワルツを踊っているかのよう。だがしかしそれは、儚く、楽しい。
 
 このアルバムは、聴き手を楽しい気持ちにさせてくれる。
「メンバーが脱退してから、辛い時期が続いた」と語っていた岩本だが、
加入を果たした潮田と元Riddim Saunterの濱田(Bs.)を強い味方につけ、最高のサウンドを築き上げた。
辛い時期を乗り越えて生まれたこの「爽快感」が、まさに今のQUATTROを表現しているのだろう。
きっと、何年経ってもこの作品は色褪せない。


                                text by 原 なつの (@natsu_notty)

※冒頭で石毛が語った“岳士(たけし)”とは、QUATTROのフロントマン:岩本 岳士への呼び名である


the telephones石毛、THE BAWDIES MARCYら多数のアーティストが『4』について語るインタビュー動画がこちら


【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム!vol.1(内田裕子)

こんばんは。本日から新企画、『音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム!』
です!1人ずつ今年のベストアルバムを紹介していきます!ぜひご覧下さい:-)




君がまたブラウスのボタンを留めるまで君がまたブラウスのボタンを留めるまで
(2012/01/25)
BIGMAMA

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『人生の一枚。』

BIGMAMAのフロントマンである金井政人(Vo/Gt)が「最後のアルバムを作るような気持ちで作った」というこのアルバム。自他ともに認めるBIGMAMA史上最高傑作だ。更に彼はこう言っている「今現在の僕の人生にタイトルをつけるとしたら、きっとこのアルバムと同じタイトルをつけるだろう」と。それはつまり彼の人生そのものが詰まったアルバムだということを示している。
 今までのアルバムと大きくアプローチを変えているこの作品は、メロコアサウンドは抑え目になっており、フォークやクラシックの要素が強めで、壮大なものになっている。ギター、ベース、ドラムと絶妙に絡み合うバイオリンの音色も表現力を増し、曲の雰囲気によって様々に変化する。さらに今までのユーモアな歌詞とは一転、「世界中の不幸寄せ集めても所詮は他人事です(週末思想)」「一番容易く騙せる相手は世界中の他人より自分自身だろう?(I'm Standing on the Scaffold)」など、かなり現実的(リアル)な歌詞。思わずドキッとしてしまう人間の“本音”が描かれたものが多い。どれも私たちに置き換えられて、私たちが思っていることだろう。シビアな現実を突きつけられるが、それでも嫌な気持ちにならないのは“愛”に溢れたものがあるから。タイトルでもある(until the blouse is buttoned up(君がまたブラウスのボタンを留めるまで))の「信じ合える奴もきっといるよ/僕にとって君がそうであるように/君にとって僕がそうなれるように」、更に母親へむけた「本当は照れ臭いけど~またあなたの子に生まれたい(母に贈る歌)」などからは飾らない、まっすぐな想いが伝わってくる。そして、12曲すべてに個性があり、私たちリスナーを飽きさせることがない。
 聴き終わった後はあなたの心を掴んで離さないだろう。そして、きっとあなたの心になにかを残していってくれるはず。2012年最高のアルバムをプレゼントしてくれた彼ら。当然、2013年も目が離せない。自他共に認めた最高傑作を作ったから、次回作が心配?そんなことないだろう。彼らにならもっとすごい作品がつくれる気がする。気がする?いや、できるはず。

text by 内田裕子 (yuuuuco109)









私が今年1番聴いたアルバムです。ぜひ、1度聴いてみて下さい!
明日もお楽しみに〜!



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