そんなラストを飾るのはみなさんの記憶にも新しい、京都音楽博覧会のレポです!!
そもそも京都音楽博覧会(通称:音博)とは・・・
今年で6回目を迎えた京都音楽博覧会。地域密着型のフェスとして成功しているフェスのひとつ。会場は梅小路公園といって、京都駅から徒歩15分の距離に存在する。そんな“超街中“で行われているのにも関わらず、奇跡的に続けられているフェスなのだ。そのため、全アクトがアコースティックで行われている。アーティストによってはレアな演奏が観れるのもこのフェスの醍醐味。今年からは”ヒトリ・ジャンボリー“という企画がスタートした。普段バンドでボーカルを担当しているミュージシャンがギター一本を片手に一人で演奏するというものだ。また、会場からは電車の汽笛の音や、園内にある水族館からイルカショーの声も聴こえる。そんなところからも街中で行われていることを感じる温かみのある独特なフェスである。
そんな魅力たっぷりなフェスとなっております!(笑)
京都の街で鳴らされた、くるりの魔法
徐々に京都にも夜が迫ってきた。くるりのメンバーの登場を待ちわび、ざわつく会場。周りには、これまでのアクトを振り返って盛り上がる人々や思い思いにくるりの楽曲を口ずさむ人々などで溢れていた。
ステージにメンバーが現れると大きな歓声が響き渡った。この日のくるりはメンバー4人とパーカッションBOBO、キーボード堀江博久、ユーフォニウム権藤知彦の7人体制で登場した。まず、”everybody feels the same" "chili pepper japones"と立て続けに、先日発売したばかりの新譜『坩堝の電圧』の世界を見せつける。本当に無邪気に演奏していたことが印象的だった。メンバー同士の仲の良さがぐいぐいと伝わり、今のくるりが本当に充実しているのだと感じた。MCでは岸田が「音博に雨がつきものって言われてるみたいだけど、今日は降らなかったね。これも新しい2人のおかげかもしれない(笑)」と嬉しそうな表情。つづいて、"Race" "虹” ”惑星づくり" と過去の名曲が続いていく。特に"惑星づくり"は凄まじいものであった。音にのまれるとは、このことを指すのかということを実感した。会場全体が、くるりの演奏力の高さに圧倒され、その音に酔いしれていた。"soma" "のぞみ1号" では静かな暗闇の中、岸田の優しい声が響き渡る。この2曲はアルバムの中でも特に震災の影響が色濃く出ている曲だ。東北の仲間に思いを馳せながら心で聴いた。いつの間にか涙が出ていることに気がついた。"キャメル" "curab,reactor,future"とつづき、音博もクライマックスに向かっていく。ラストはもちろん"glory days"。過去の楽曲の歌詞が所々に登場する、今のくるりのすべてが詰まった1曲だ。これこそ最高のアンセムだと、会場の誰もが感じただろう。不思議なことに、音博でこの曲を聴き終えた瞬間、「坩堝の電圧」が完成したように感じた。
アンコールでは、今日出演した木村カエラ、雅—MIYAVI-、小山田壮平、高橋優、山口洋、ホリエアツシ、後藤正文、細野晴臣という豪華出演者と一緒に”リバー”を大合唱。それにオーディエンスも参加し、最高に幸せな瞬間を共有した。そして、拍手と歓声が鳴り止まない中、6回目の京都音楽博覧会は幕を閉じた。
最後のMCで岸田が『音博を100年続くイベントにしたい!』と言っていた。「本当にくるりならやってしまいそうだ!」と平気でそんなことを思ってしまうほど、くるりの魔法にかけられた夜であった。
ありがとう、くるり。ありがとう、京都の街。
Text by 青木 優太(@yuta_LTD)
【セットリスト】
M1.everybody feels the same
M2.chilipepper japonés
M3.Race
M4.虹
M5.惑星づくり
M6.soma
M7.のぞみ1号
M8.キャメル
M9.crab,reactor.future
M10.glory days
EN.リバー
これにて今年の夏フェス特集は終了!!
読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
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引き続き、ディスクレビューやライブレポートもじゃんじゃんアップしていきます!
これからもLIGHTER(音小屋@大阪)をよろしくお願いします。
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