「田中 宏一郎(@tanakou_INM) 」カテゴリ記事一覧


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【レビュー】『アンカーソング』 / THE ラブ人間

アンカーソング (完全生産限定盤)アンカーソング (完全生産限定盤)
(2012/12/19)
THEラブ人間

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幕開けのギター

 歪んだギターのコードから始まる表題曲“アンカーソング”。今までのラブ人間には無い始まり方である。それが、彼らの新たな幕開けを鳴らす音になった。
人間の、恥ずかしい、と言えば可愛いが、恋愛の混雑した感情を歌ってきたTHE ラブ人間。私は、今回シングルの2曲がギターに重きを置いたサウンドになっていることに注目したい。このバンドのギタリストは歌手:金田康平一人であり、主にクリーンのコードストロークを主体としてきた。しかし、今作では歪んだギターを中心に、初と言ってもいいギターソロもありと、ロックのアティチュードに乗っ取ったプレイを見せている。これによりフォーク色の強かったバンドサウンドがガツンとしたロックサウンドへと変化を遂げている。なぜ彼ら、いや、金田康平のギターに歪みが必要だったのだろうか。それは、愛の淀み(=歪み)表現するためではないだろうか。上澄みだけをすくったラブソングではない彼らの表現をより立体的にするためではないだろうか。例えるなら、eastern youth的なアプローチだと思われる。そしてこの変化が、曲全体をよりエモーショナルにしている。
 完全生産限定のDVDはアルバム『恋に似ている』のリリースツアー時や3周年記念ライブ時の映像と、過去の貴重映像も収録。これまでとこれからのTHE ラブ人間を、同時に視聴できる今シングルは、彼らを知る上でのマストアイテムだ。

Text by 田中宏一郎(@tanakou_INM)
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【レビュー】『ランドマーク』 / ASIAN KUNG-FU GENERATION

ランドマーク(初回生産限定盤)(DVD付)ランドマーク(初回生産限定盤)(DVD付)
(2012/09/12)
ASIAN KUNG-FU GENERATION

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何度も何度でもオールライトの魔法を

 約2年ぶりとなる彼らのニューアルバム『ランドマーク』。国民的なロックバンドと成長したアジカンが、今どんな音を出すのか誰もが期待していた。こんな時代だからこそ、日常を照らす光を探していた。その答えは、オールライトという言葉ただひとつだった。オールライト、なんて簡単な言葉だったのだろう。そんな言葉にも気付けないほど、今の世の中は混乱していた。アジカンがオールライトと言い切ってしまうだけで、こんなにも心が軽くなってしまうなんて。音楽がエネルギーになることを思い知った瞬間であった。
 また、今作で後藤のソングライティング力が格段に上がっているように感じる。アルバム全体を通して後藤による社会風刺が数多く歌詞にちりばめられている。そして、アルバム最後の歌詞は”Too late"。もう起こってしまったことは遅いのだ。くよくよ悩んでいても仕方がない。これから何をするのかが問題なのだ。これから踏み出す、すべての人々にエールを。

Text by 青木 優太 (twitter @yuta_LTD)



日常をもう一度

 ASIAN KUNG-FU GENERATIONの久々のアルバム『ランドマーク』が鳴らすのは日常である。侵されてしまった僕らの日常を、もう一度「大丈夫」と言って生きるために鳴らされるロックミュージックがここにある。
 後藤正文は自分を見つめるロックシンガーである。しかし、今作ではその目を自分の外へ向けている。時代を捉えている。彼にはバンドとは別の発信の場『THE FUTURE TIMES』 があるからこそ、この作品で訴える言葉たちにはどこか自由な軽やかさがある。それとともに、アジカンのサウンドはよりポップに素直に響くようになった。過去の作品を通じて獲得したものを、新たなアジカンとして見事に昇華していることに、ファンとして喜びを隠せない。
 「ロックバンドが何を歌ったっていい」そう語って彼らは日常を歌うことを選んだ。僕らの日常は変わってしまったさ、だけど、これからいくらでも取り戻せる。もう一度オールライトから始めてみようか。僕もそう思う。

Text by 田中 宏一郎(twitter @tanakou_INM)


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