スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

RADIO CRAZY2012 復習編 ~9mm Parabellum Bullet&the HIATUS~

時間は遅いですが、成人の皆さん、おめでとうございます。
二十歳になっても、ロックキッズでいて下さいね。

RADIO CRAZY復習編は、今日でラストです。
今日は、笑顔が特に印象的だった二バンド!
読んだアナタも、笑顔になりますように。




12月30日 L-STAGE 12:10~
9mm Parabellum Bullet


RADIO CRAZY2日目、あいにくの雨だった。気温は下がり、息の白さも増している。
2日目のチケットはソールドアウトということもあり、初日より人が多い。

タイムテーブルを見ると分かるが、2日目はとにかく休む暇がない人が多かったのではないかと思う。少々眠い目をこすりながら、RADIO CRAZYの2日目はスタート。L-STAGEのトップバッターは、9mm Parabellum Bullet。最初から飛ばす勢いだった。
おなじみの激しいSEに真っ赤の照明の中に、4人が登場した。
Bass.の中村和彦はオーディエンスに向かって深々と頭を下げ、G./Cho.の滝善充は暴れてやると言わんばかりに飛び跳ねている。Dr.のかみじょうちひろは、すました顔でドラムセットに乗り込み、G./Vo.の菅原卓郎は紳士のようなお辞儀をして、ギターを手に取った。

 何の曲がはじまるかと耳をすますと、イントロが急ピッチで鳴り始めた。なんと、いつもならラストに演奏する定番曲“Punishment”からはじまったのだ。準備体操もなしにプールに入るかのようだったが、オーディエンスは頭から大騒ぎだった。なんとも9mmが考えそうなことである。その後、“ハートに火をつけて”で、オーディエンスを大いに湧かせ、フェスの鉄板曲とも言える“Vampiregirl”で完全に会場を巻き込んだ。
 
 雨と寒さに耐えながら開場を待っているファンの姿を見たのだろうか。菅原が「こんな寒くて雨の降る中、ありがとう。お礼といってはなんだけど、新曲をプレゼントします」と言い、新曲を演奏した。どっしりとして、力強い曲。9mmの新境地をみたような、そんな曲だった。オーディエンスは耳に残るように、ただただ聴いていた。

静寂の中、菅原が一言「叫ぼうぜ!」と叫ぶと、会場の空気は一瞬にして変わった。“Scream For The Future”。さっきまでのオーディエンスの静けさが嘘のようだった。そしてテンションが上がったと思えば、次には“The World”を演奏するものだから、また黙って聴き惚れてしまうのである。“Living Dying Message”、“Black Market Blues”と、終わりが近づくにつれ、盛り上がりはどんどん加速を見せていた。“新しい光”ではサビの部分で大合唱がはじまり、菅原の顔が思わずほころぶ。これまでにリリースしたシングルがオーディエンスに浸透しているのを、確かに感じていたのだろう。そしてラストは、“The Revolutionary”。この曲でも大合唱がはじまり、菅原が笑う。踊り狂い、暴れ、そして滝のギターテクに唖然とするオーディエンスもいた。冷えきった身体は更に熱くなり、テンションが最高潮に達したところで、終わりを迎えた。

『今日の9mmは振り回すなあ』そんな印象だった。頭からテンションがあがったかと思えば、黙らせたり、誘われたり、沈んだり、明るくなったり・・・。まるで、9mm Parabellum Bulletを表現していたようだった。そして、激しく、重い曲を演奏しているにも関わらず、会場は笑顔で埋まっていた。ステージから見ると、幸せなシーンだっただろう。菅原も心から楽しんでいた。

今年、9mm Parabellum Bulletは『9』周年。彼らは一体、どんなactをするのだろうか。


【SET LIST】

M1.Punishment
M2.ハートに火をつけて
M3.Vampiregirl
M4.新曲
M5.Scream For The Future
M6.The World
M7.Living Dying Message
M8.Black Market Blues
M9.新しい光
M10.The Revolutionary

Texy By 原 なつの(@natsu_notty)





12月30日 L-STAGE
the HIATUS



RADIO CRAZY2日目。一発目の9mm、BIGMAMAから飛ばしに飛ばしまくったタイムテーブルで客席では座り込む人もちらほら。疲れはピークだ。そんなステージに現れたのはアコギを持った細美武士。そして歌い始めたのはThe Beatlesの“Let it Be”。客席から歓声が沸きあがる。そしてサウンドチェックを終えたあと、再び細美が登場。「セッティングの間待たせるのは申し訳ないからもう1曲歌います。何がいい?」と一言。観客から様々なリクエストが挙がる中歌い始めたのはweezerの“My Name Is Jonas”。「いい暇つぶしになった?」と笑いながらステージを後にした。先ほどの疲れた姿はどこへやら。ライブが始まる前から最高の暇つぶしをプレゼントされ、オーディエンスのテンションもみるみる上がっていった。

ライブは、本当に素晴らしかった。これ以上の言葉が見つからない。破壊的でありながら美しく、感動的で圧倒的で。ハイエイタスのメンバー1人1人の巧みな演奏と細美武士の声が広い会場をあっという間に自分たちの世界へ引き込んでいた。そして何よりスクリーンに映される細美の笑顔が、今まで見た中でとてつもなく輝いていた。また、この日はキーボードの堀江博久が離脱し、伊澤一葉が加わった新体制一発目のライブであった。メンバーもファンも特別な気持ちだっただろう。

本編は、“Deerhounds”からスタート。心地よいアコギの音が会場に響き渡ると歓声が上がる。続けて、“Silver Birch。鮮やかなピアノの旋律に乗せ、細美が自分やオーディエンスに手を向け必死に歌い上げた。かと思えば、“Superblock”“Bittersweet / Hatching Mayflies”では、異様な世界へと導かれたような、思わず息をのむ演奏で会場を包み込んだ。 

MCでは、細美は無邪気に笑い、「すげえ楽しい!」を繰り返す。また、客席を指さして「あそこにパンダがいるよ!!!すげえ!君、男?女?」など客席イジリをする場面も。その言葉1つ1つが本当に楽しそうだ。どんな演奏の後でも常にありのままで、いつだって観客と真正面に素の姿で向き合っている。これが細美武士が多くのファンから愛される理由なのだと感じた。また、こんなことも言っていた。

「みんな、去年よりはいい1年になったんじゃない?なんかさ、政治とか原発とか、悪いところは分かってるんだよね。でもどうしていいかわかんない!俺は頭が悪いから。でも、俺なりに今どうするべきなのか考えたんだ。で、考えた結果、今の俺らにはパーティーが足りない!って思ったんだ。パーティーが、心から楽しむことが足りてない奴に、いざってときに重いものって持ち上げられないと思うんだ。」

心から楽しむこと、この一瞬もしっかり楽しんで!という細美からのメッセージだったのかもしれない。
そして始まったのは。“Insomnia”。ライブの定番曲ではあるが、さらにアレンジが加えられ、輝きを増していた。特にピアノの音色がさらに美しさを際立たせていた。細美の素直で真っ直ぐな言葉の後の、美しく、幻想的な音色に感極まって涙が止まらなかった。
そして畳み掛けるように“紺碧の夜に”、“ベテルギウスの灯”が続く。
“ベテルギウスの灯”では〈あの草原で~♪〉の大合唱。演奏がすべてストップし、オーディエンスの大合唱が響き渡る。メンバーの笑顔と、会場を包み込む大合唱。いかにこの曲が、ハイエイタスというバンドが、多くの人に聴かれ、愛されているかが分かる。

そして“Souls”、最後は最新アルバムのラストである“On Your Way Home”で締めくくられた。ラストに相応しい壮大な1曲を会場は心に刻むように聞き入いっていた。
今日、来てよかった。ハイエイタスに出会えて、この目で見ることができて本当に良かった。本気でそう思える、実に素晴らしいアクトだった。

1.Deerhounds
2.Silver Birch
3.Superblock
4.Bittersweet / Hatching Mayflies
5.Insomnia
6.紺碧の夜に
7.ベテルギウスの灯
8.Souls
9.On Your Way Home
 
Text by 石川瑞萌(@sigre999)





いかがでしたでしょうか。RADIO CRAZY 復習編。
本日でラストということで、復習編は終わりますが、
あの時の、あのバンドの、あのパフォーマンス、
一生心に残るものだと思います。
改めまして、楽しんだ皆様、お疲れ様でした。

拙いレポでお送りしましたが、読んで下さった皆様には感謝!
一人でも多くの人があの時の興奮を思い出し、ニヤニヤして頂ければ幸いでございます。
本当にありがとうございました。

2013年も、大阪音小屋をよろしくお願いします!

おやすみなさい☆




スポンサーサイト

RADIO CRAZY2012・復習編~androp&the telephones~

RADIO CRAZY2012復習編、第三弾!!
今回はandropとthe telephonesです。




12月29日 L-STAGE 12;15~
androp


ついにこの瞬間がやってきた。 関西のロックキッズ達が待ちわびてやまなかった音楽の大忘年会、RADIO CRAZYの開幕である。 2012年に起きた、苦しいことや辛いことをロックンロールにぶつけ、蒸発させることのできる夢のような二日間の始まりだ。 そんな一年を締めくくるお祭りのトップバッターを今回務めたのが androp である。


午後12時10分。 定刻通りにステージが暗転すると、既にキッズ達のボルテージは最高潮。 それはこれから訪れるであろう至福に対する期待とRADIO CRAZYというフェスに対する信頼からくる高揚感。まだメンバーも登場していないのに、前方エリアは凄まじい熱気に包まれている。



ほどなくしてメンバー登場。
四人で軽くセッションした後、ボーカルの内澤崇人が「どうも、andropです! “Boohoo” という曲を聴いてください!」 と一言。
イントロのトリッキーなベースラインが奏でられるとオーディエンスは一斉に体を揺らす。
この一曲でオーディエンスを完全にフェスモードへと連れて行く。
息つく暇もなく、疾走感MAXの楽曲“AM0:40”へとなだれ込む。 その後も彼らのライブの定番曲“ShowWindow” さらには12月にリリースしたばかりのアルバムから“Message”と怒涛のアッパーチューンを投下。
攻めのセットリストで大阪に集結したロックキッズを絶頂へと誘う。



メンバー、オーディエンスともに汗だくになったところで一息。
そして「こないだでたアルバムから新曲やります。“Rainbows” という曲です。」と内澤。
この“Rainbows”が圧巻だった。 これまで演奏してきた四曲とは一線を画すミディアムナンバー。
内澤のどこまでも瑞々しい歌声が会場中を癒していく。 それまでのandropが 動 だとすれば、この曲では 静 だ。 初めて彼らのパフォーマンスを見る人にも、andropの二面性を提示していく。


会場中がじんわりとしたムードになったと思いきや、すぐさま 動 のandropへとシフト。
ここ近年の彼らのライブでは欠かせない存在となった “Roots” さらには “Bell” といったキラーチューンが瞬く間にステージを駆け抜ける。


楽しい時間も束の間だ。「次で最後の曲です!」という内澤に対し、オーディエンスは渾身の「えーーっ!」
で対抗。しかし パンッ、パン、パンッ♪ とあの曲のイントロが流れると 「えーーっ!」 という声が 「うぉーっっ!」 という歓声に変わる。
そう、今回のステージの最後を締めくくるのはandropの名をロックシーンに轟かすことになったアンセム “MirrorDance” だ。
そこには、歌い、踊り、跳ねるオーディエンスの姿があった。
まさに大団円。 メンバーもオーディエンスも笑顔で溢れかえった最高のフィナーレだった。



二日間に渡る、音楽の祭典のトップバッターという大役を果たしたandrop。
これから日本を代表するライブバンドに成長する為の、確かな証を師走の大阪に刻み込んだ。



<セットリスト>
M1.Boohoo
M2.AM0:40
M3.ShowWindow
M4.Message
M5.Rainbows
M6.Roots
M7.Bell
M8.MirrorDance 

Text by肥塚雅裕(@honjuras)





1230 R-STAGE 21;00~
the telephones


二日間に及ぶロックの大忘年会も残すはあと一組。数多くの感動が生まれた会場は高揚しきっており、その熱さはもう既にメーターを振り切っている。その証拠に、リハ中でもミラーボールが回る度、歓声があがっていた。またオーディエンスのなかには、遊園地で見かけるようなパンダの着ぐるみを身にまとった者や、頭はキツネ、身体は人間という、どこかで見たような謎の生命体がいた。登場するや否や、撮影会が始まったのは言うまでもない。会場にいる皆が「誰よりも、この時間を楽しんでやる」という気持ちを抱いていただろうが、その斜め上をいく姿が面白くて笑えた。年の終わりに本気で遊べるなんて、本当に幸せなことである。

開演を今か今かと待ち構えるロックキッズがフライングスタートしそうになっていると、ついにその時がやってきた。ミラーボールの輝きとともに、アフロを被ったメンバーが登場。石毛(Vo/G/SYN)が「レディオクレイジー!踊る気満々だろ?」とハイトーンボイスで叫び、オーディエンスの歓声が爆発した。そして“I Hate DISCOOOOOOO!!!”のイントロで瞬時にフロアはディスコと化し、続く“sick rocks”でさらにヒートアップ。テンション、熱気、笑顔、何もかもとっくに限界を超えていて、クレイジーな世界へと突入していた。

次の“A.B.C.DISCO”ではポップなメロディーに合わせて左右に手を振り、“A A U U O O O”では皆、両手で「A」「U」「O」を作りパフォーマンスに応えた。さらに“Urban Disco”では〈I am DISCO!!!〉がひとつの爆音となって響いていた。この一体感をもってして、最高のフィナーレを迎えないわけがなかった。「頭空っぽにしてサルのように踊ろうぜ」と放たれた“Monkey Discooooooo”では特大サークルができ、〈1,2,3,4,3,2,1〉の合図でモッシュへ。次の“Odoru~朝が来ても~”にかけて、最終的には100人規模の巨大サークルができていた。全身に収まりきらない幸福を感じながら、本編が終演。「フェスもいいけど、ライブハウスで会いましょう」という言葉を残し、メンバーはステージを去っていった。

しかし数秒も経たないうちに、アンコールならぬ、ディスココールが沸く。メンバーが再登場し、2012年踊り納めは“Love & DISCO”となった。究極のピースフルが綴られたこの曲に再び熱狂の渦ができ、終わるころには会場全体にあるエネルギーが満ち溢れていた。それは「世界を変えられるんじゃないか」と本気で思ってしまうほど、強くたくましく、そしてミラーボールのようにキラキラと光り輝く力である。単純に音楽を聴くというレベルを超えた、音楽と人による化学反応がとても美しく、その可能性を改めて実感させられた。

初出演で大トリという大役を任されたthe telephones。期待を裏切らないパフォーマンスでもって、全身全霊の素晴らしいライブを作り出した。2013年もディスコを合言葉にして、私達をワクワクさせてくれるに違いない。

<セットリスト>
M1.I Hate DISCOOOOOOO!!!
M2.sick rocks
M3.A.B.C.DISCO
M4.HABANERO
M5.A A U U O O O
M6.Urban Disco
M7.Monkey Discooooooo
M8.Odoru~朝が来ても~
EN.Love & DISCO


Text by 杉村利江(@__youth)





最後まで読んでいただきありがとうございます!
あの熱狂を思い出していただけたでしょうか?
当日行けなかった方も、楽しさを感じていただけたでしょうか?

復習編は次回でラストです。
どのアーティストのレポートなのか、お楽しみにしていてください!!

RADIO CRAZY2012・復習編~くるり&THE BAWDIES~

こんばんは。
年が明けてから、もう12日も経ってます。早いですね。
・・・ということは、RADIO CRAZYが終わってから約二週間。
“まだまだ思い出にしたくない!”というアナタへ。
今日は初日のトリを飾った二組のアーティスト、
くるりとTHE BAWDIESのレポです!
サタデーナイトのお供にどうぞお読みください♪(笑)




12月29日 L-STAGE 20:40~
THE BAWDIES


 まず、このレポートを読む前にこの記事も読んで欲しい。
この予習編なしでは、RADIO CRAZYのTHE BAWDIESを語れないからだ。

 朝、RADIO CRAZYの入場列に並んだことが懐かしいと思うほど、それはそれは濃い時間を過ごしていた。気付けば夜だ。そして、初日最後のL-STAGEだ。
THE BAWDIES。予習編にも書いてあった通り、彼らにとって2012年は貴重な年だっただろう。その貴重な年を締めくくる彼らのパフォーマンスは、今までのTHE BAWDIESをダイジェストにしたようなステージだった。

 一曲目は、アグレッシブな曲調の“EMOTION POTION”。大きな手拍子が起きる。ROY(Vo./B.)は、たっぷりと、そして時々ためるように歌っていた。ROYがシャウトすると、オーディエンスからは「フゥー!」とか「イェー!」とか、そういった煽りが聞こえてくる。まさにロックンロールだ。憧れのバンドと対バンし、自分たちのルーツをつきつめて出来上がった曲、“ROCK ME BABY”、“JUST BE COOL”とシングルナンバーをかき鳴らす。TAXMAN(G./Cho.)が「僕も歌っていいですかー!!」と叫ぶと、TAXMANがヴォーカルをつとめる“B.P.B”がはじまった。サビの絶妙なタイミングでオーディエンスが「フゥー」と言いながらジャンプする。おなじみの合いの手である。

 「MARCY(Dr./Cho.)はインタビューで全く喋らない。突然話を振られて、こいつなんて言ったと思いますか?・・・『毎日がHOT!(ホッ)』って」とMCで力説するROYに、会場は大爆笑。2013年1月16日にニューアルバムをリリースすることを告知し、その中から“SING YOUR SONG”を披露。これまたR&B色の濃い曲で、ロックンロールの原点を強く意識したようだった。新曲を披露し、向井理とのコラボで話題になった最新シングル“LEMONADE”を演奏した後、ROYは一言。「俺が言いたいのはこれだけだ。年末に胃もたれしやがれ!HOT DOGカモン!」。ハイテンションなナンバー、“HOT DOG”。オーディエンスのテンションが最高潮になったところで“IT’S TOO LATE”。ROYのシャウトがいっそう強くなる。そして、本編ラストの曲“YOU GOTTA DANCE”へ。うねるようなサウンドで「僕が合図をしたらジャンプして下さいよ、いいですか!」と呼びかけ、それに応えるオーディエンス。会場が揺れている。

すぐにアンコールの手拍子があり、4人が再登場した。ROYは、「ロックンロールとは、ここにあるものが(といって胸を叩く)ドン、ドン、ドン、ドンと前に出て、それを感情に出したのがロックンロールですよ違いますか皆さん?!」とオーディエンスを煽り、「MARCYは、『ウォー』ってなることないですか?!」と話を振る。MARCYは「…あるけど、お前のとはまた種類が違う」と淡々と返し、「それはしょーがねーな」とROY。気を取り直し、ハッピーなナンバー“EVERYDAY’S A NEW DAY”。心地よく身体を揺らした後は、“KEEP ON ROCKIN’”。最後の力を振り絞るようなアッパーチューン。ROYとオーディエンスのコール&レスポンスでは、毎回オーディエンスにダメ出しをするこの曲。当然ながら今回もROYからのダメ出しがあった。「ダメダメ!あーあ、そうですか、皆さん今年の思い出はそんなもんですか・・・」と呆れ、「もっともっと、今年あった嬉しかったこと楽しかったこと、全部僕に投げつけて下さい!」と煽る。思い出らしきものを投げつけるオーディエンスを見て、「痛っ!眩しいっ!」と返すROYには、思わず笑ってしまった。

 全員が腰を振り、腕を振り、自由気ままに踊った後、メンバーから重大な発表があった。
それは、ニューアルバムを引っさげて行われるツアーのファイナル公演が、なんとここ大阪、それも大阪城ホールで行われるというのだ。そしてもう一つは、RADIO CRAZYの主催であるラジオ局、FM802でレギュラー番組がはじまるという告知だった。会場は驚きに満ち、歓喜に溢れていた。まさに、フライングお年玉である。
恒例のTAXMANによる「わっしょい」の掛け声もあった。『「わっしょい」とは「輪」を「背負う」から、「わっしょい」なんだよ』とTAXMAN。それを聞いてROYにおんぶをしてもらおうとするJIM(最終的に転ぶのだが…)。最後まで仲の良さがステージに滲み出ていた。

 THE BAWDIESが登場してきた瞬間、隣にいた女の子が突然泣き出した。彼女は、「初めて生で見れて嬉しい」と感極まっていたのだ。それほど彼らはスターになってきた証なのだろう。彼らは、ロックンロールやR&Bの素晴らしさや楽しさを、常にリスナーと共有してきた。今年はどんなTHE BAWDIESを見せてくれるのだろうか。2013年も目が離せない。

【SET LIST】
M1.EMOION POTION(アルバム『THIS IS MY STORY』より)
M2.ROCK ME BABY
M3.JUST BE COOL
M4.B.P.B(アルバム『THERE'S NO TURNING BACK』より)
M5.LEMONADE
M6.SING YOUR SONG (2013/01/16発売 アルバム『1-2-3』より)
M7.HOT DOG
M8.IT’S TOO LATE
M9.YOU GOTTA DANCE(アルバム『THIS IS MY STORY』より)
en1.EVERYDAY’S A NEW DAY(アルバム『THIS IS MY STORY』 より)
en2.KEEP ON ROCKIN’(アルバム『THIS IS MY STORY』より)



Text by 原 なつの(@natu_notty)







12月29日 R-STAGE 20:55~
くるり


 良いライブだなあと、しみじみと思った。野暮で月並みな表現だが、本当に「幸せ」な余韻に浸らせてくれるバンドだ。2012年、彼らは、新メンバー加入後初のアルバム、『坩堝の電圧』をリリースした。音の厚みも表現力も格段に豊かになったくるりは、夜のR-STAGEでトリにふさわしいパフォーマンスを見せてくれた。

 イントロとともに歓声が上がり、オーディエンスたちが瞬時にゴキゲンになった1曲目は、“everybody feels the same”。2012年のくるりを代表する曲で、ライブは幕を開けた。高らかに吹き鳴らされたファンファン(Tp)のトランペットが、気持ちよく突き抜けていった。サビでは合唱が起こり、観客たちの腕が左右に動かされ、大きな波が出来上がった。あの瞬間、誰しもが同じハッピーな気持ちを共有していたのだろう。“ロックンロール”、“ばらの花”と名曲が続き、温かい拍手がメンバーに贈られた。愛に溢れた、心地の良い時間が流れていく。

 照明が一旦暗くなると、メンバーたちが楽器のボディをトントンと叩き、メロディとも付かない「音」を、ぼむぼむと低く鳴らし始めた。「一体何の曲が始まるのか」と、辺りがざわざわとし始める。すると、岸田繁(Vo&G)が、叫ぶように歌いはじめた。“街”だ。ステージ横の大きなスクリーンには、彼の汗まみれの顔が画面いっぱいに映し出される。身体全体を震わせて熱唱する姿は、さっきまで優しく“ばらの花”を歌い上げていたのと同一人物だとは思わせない迫力だった。バキッとエンドを決め、そのままの勢いで“chilipepper japones”を繰り出すと、熱は最高潮に達した。詰め込まれたリリックを勢いに任せて放ち、「ペッパー」の輪唱の部分では、ハンドマイクの岸田がメンバーを順番に指さし楽しそうに指揮を取っていた。

 曲が終わると、「みんなここまで何で来たん?」と岸田はオーディエンスに話しかける。「車〜!」という声に、「車!? 生意気やな!」と返し、あちこちから笑いが起きた。また、失くしたと思っていた好物の大国寺納豆が、大掃除の際に引き出しから出てきたという珍エピソードも飛び出た。

 「それでは、懐かしい曲をやります」と岸田が言うと、低い電子音が鳴り、“WORLD’S END SUPERNOVA”が始まった。サプライズのような選曲に、驚きを隠せない声が上がった。「DO BE DO BE DA DA DO」という歌詞に会場が酔いしれ、ダンスの波が起こった。続いて、ライブ定番曲の“ワンダーフォーゲル”で飛び跳ね、「今年も色々あったけど、やっぱロックが好きやな」話し、壮大な“glory days”へ。東日本大震災で立ち止まってしまった2011年。再生に向けて進まなければいけなかった2012年。「進め/進め」とゆっくり、それでも力強く歌われる歌詞が、場内で一段と大きく響き渡った。

 アンコールの拍手に迎えられ、一度袖に帰っていったメンバーが戻ってくると、マイクの前に立つなり「みんなBAWDIES(同じ時間のL-STAGEでは、THE BAWDIESがライブをしていた)見ぃひんでええの?」と岸田が尋ね、これにも笑いが起こる。「くるりがいい〜!」という観客の声に、「ほんまか、ありがとう〜」と京都弁で答える彼は最高にキュート(これは褒め言葉だ)だった。「泊まるとこはあるけど、“宿はなし”」と、笑顔でアンコールに応えた。

 1月17日には、昨年11月から始まったワンマンライブツアーの特別公演として、「くるりワンマンライブツアー2012/13 特別公演〜国民の成長が第一〜」が武道館で開催される。すでに追加チケットも発売されている。ワンマンに行きそびれた人、RADIO CRAZYで彼らが気になった人は、是非この機会を逃さないでほしい。

<セットリスト>
M1.everybody feels the same
M2.ロックンロール
M3.ばらの花
M4.街
M5.chilipepper japones
M6.WORLD’S END SUPERNOVA
M7.ワンダーフォーゲル
M8.glory days
EN.宿はなし


Text by清水夏海(@Spmpm72





トリのアーティストを見終えた時の幸福感、思い出しましたか?
クロークも電車も混んでしまいますが、あの帰り道の余韻はなんとも言えませんよね。
明日はどのアーティストのレポートがあがるのでしょう・・・乞うご期待!です!!
最後まで読んで頂きありがとうございました(*^^*)

RADIO CRAZY2012・復習編〜Base Ball Bear&クリープハイプ〜

さて、今日から新企画、『RADIO CRAZY2012・復習編』が始まります。

その名の通り、昨年12月29、30日とインテックス大阪で行われたロックフェスティバル、RADIO CRAZYのライブレポートを数日間に渡ってお送りします!

本日は、Base Ball Bearとクリープハイプの二組のレポートです。
それではどうぞ!






12月29日 R-STAGE 17:25〜
Base Ball Bear



 「楽しかったー!」の一言に尽きる。Base Ball Bearのライブは、いつでもそうだ。メンバーがはけていったあとのR-STAGEは、観客たちの弾けた笑顔に溢れ、心地の良い熱気が周りを覆っていた。
 彼らの出番の17時25分よりも、少し前のリハーサルの時間のことだ。スタッフたちが舞台上をチェックしている最中に、照明がパッと一瞬だけ強い光を放った。その眩しさに目をしかめていると、ステージの上にメンバー4人の姿が! その突然さにオーディエンスは思わず歓声を上げ、彼らもなんだか楽しそうな表情を見せた。それぞれが楽器を手に取り“short hair”を少しだけ演奏すると、「以上、リハでした!」と小出祐介(Vo&G)が言い放ち、腕と足を大げさに動かす変な走り方で袖へ去っていった。これには場内からも笑いが沸き、早くも和やかなムードが辺りに漂った。
 しかし本編では、そのリハの空気も熱い熱いものへと瞬時に変化した。「大阪ぁあああーーー!」という小出のシャウトとともに始まったのは、彼らの楽曲で最もフェスにふさわしいであろう、“祭りのあと”。日本的な匂いを醸し出すギターに合わせ掛け声や手拍子が鳴り響き、まだ始まったばかりとは思えないパワーが充満した。続く“changes”で加速すると、「年末にお集まりいただいた、すべての非リア充の方々へ捧げます」と小出がアナウンスし、即座に観客からレスポンスが。ヒャダインこと前山田健一と競作し、昨年の7月にリリースしたミニアルバム『初恋』に収録された楽曲で、早くもライブの定番となりつつある、“ぼくらのfrai awei”が飛び出した。
 2012年を振り返るMCでは、関根史織(Ba)が結婚したこと、湯浅将平(G)が行きつけの美容院のお姉さんから好意を持たれているらしいこと、そして堀之内大介(Dr)がタラちゃんのものまねを習得したことを、小出が笑いを交えながら話した。
 緩まった空気の中、思い出したように「新曲やります」と、今年2月13日に発売の新曲、“PERFECT BLUE”を披露。照明の青色が映える、爽やか且つ疾走感たっぷりの、まさに彼らの王道的なギターロック・ナンバーだった。後半は怒涛の盛り上がりを見せ、“青い春.虚無”では、ダンス湯浅将平(彼が、曲に合わせてオリジナルの踊りを披露する、定番のパフォーマンス)が炸裂し、「将平コール」が天井高く響き渡った。間奏では、関根のクールなベースソロが大きな歓声を呼んでいた。ラストはインディーズ時代の曲である“CRAZY FOR YOUの季節”を演奏し、場内は大合唱の声で大きく震えた。新旧譜、シングル曲、アルバム曲関係なく盛り込まれたカラフルなセットリストに、初めてライブを見た人も、ワンマンの常連者もお腹がいっぱいになったに違いない。
 今年は、ニューシングルと同日にバンド初のベストアルバムもリリースする。すでにアルバムのアートワークも発表されており、ジャケットには何やら仕掛けが施されているとのこと。是非、実物を手に取って自分の目で見てほしい。
 常に「あたらしい、たのしい音楽」を追求し、レベルアップし続ける彼ら。今年はどんなものを見せてくれるのだろう。4月の大阪・なんばHatchからスタートするツアーも、楽しみで仕方がない。


<セットリスト>
M1.祭りのあと
M2.changes
M3.ぼくらのfrai awei
M4. PERFECT BLUE(新曲)
M5. Tabibito In The Dark
M6.青い春.虚無
M7.CRAZY FOR YOUの季節


Text by清水夏海(@Spmpm72)







12月30日 FM802 THE HOTTEST ROCK OF 2013 19:15〜
クリープハイプ



 12月30日RADIO CRAZY 2012・2日目、今年新しく設けられたステージ、FM802 THE HOTTEST ROCK OF 2013にクリープハイプの姿はあった。
 サウンドチェックは“ABCDC”でおこなわれ、会場はその時点ですでに盛り上がりを見せていた。そして、ついにライブが始まる。11月のワンマンツアーに行けなかった私にとって、本当に心待ちにしていた瞬間だった。クリープハイプを代表する楽曲といっても過言ではない“HE IS MINE”。彼らは今回、これをライブの序盤にもってきた。曲の終盤に<今度会ったら>とボーカル・尾崎世界観が歌うと、続けて、オーディエンス<SEXしよう!>と答えるのがお決まりの曲だ。普段なら、大声で叫ぶどころか口に出すのも恥ずかしい言葉だが、あえてそんな言葉をわざわざ大声で叫ぶことが気持ちいい。クリープハイプはこの曲のみ知っている、なんて人も多いことだろう。それだけ有名かつ人気のある曲だけに、フェスやイベントでは終盤にもってくることが多かった。それゆえに、この曲をこんなに早いタイミングで聞くことになるとは思いもよらず、驚いたファンも多かっただろう。尾崎自身も「これだけ聞いて、すぐ帰るなよ」と笑いながら一言。「今年はこの曲にお世話になりました」とメジャー1stアルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』のリード曲“オレンジ”や、1stシングル“おやすみ泣き声、さよなら歌姫”、“手と手”、“愛の標識”など比較的新しめの楽曲から、“イノチミジカシコイセヨオトメ”、“ウワノソラ”、アンコールでは“左耳”など、メジャーデビュー以前に作られた楽曲も披露した。
 アンコールでは新曲を披露したいというクリープハイプに対して、マネージャーからの答えはNG。そして、尾崎に先導されるがまま、「クリープハイプのマネージャーは?」、「クソ野郎~!」とコールアンドレスポンス。その後も、ドラム小泉拓に向けても「クソ野郎~!」と叫ぶといった流れもあった。尾崎曰く、真性のクズ野郎はギター・小川幸慈とのこと。「どの曲が聞きたい?」とオーディエンスに問う姿も見られ、「左耳!」との声に、「よく知ってるね」と返答。正直、彼らは自分たちの人気をまだ自覚していないのかと疑問を抱く瞬間がある。同年に開催されたROCKS TOKYO、SWEET LOVE SHOWERでも、「ステージ間違ってない?」、「これからあっちのステージでは○○さんだよ?」などの発言を耳にしてきた。しかし、変わったことがあるのだ。今回、クリープハイプが立ったステージは、新人バンドが主に登場するRADIO CRAZY会場内で一番小さなステージで、そんな場所に2日目のトリとして登場した。そして、尾崎はこう言い放った、「RADIO CRAZYのメインステージの大トリのクリープハイプです」。ここがメインステージではないということは念のため補足しておくが、この発言から自信が確かに感じ取れる。“HE IS MINE”を序盤に持ってきたということにしても、そうだ。もちろん自信満々というわけではないのだろう、まだ自分たちの人気や実力に半信半疑でもある、しかし確実に彼らはファンの熱を受け止め、自信に繋げていっている。そして実際、ここはメインステージじゃないだなんて否定するのには、少し惜しいくらい多くのオーディエンスを集めた。とはいえ、自信満々のクリープハイプは、それはそれでなんだか違和感もある。ひねくれていて、少し後ろ向きで、そんな姿に共感を覚える私たちがいるからだ。しかし、ファンの熱を受けて止めてくれたようで、なんだか嬉しくなるのも事実だ。これからのクリープハイプがそう成長していくのか、ワクワクしてたまらないのだ。
 アンコール後も鳴り止まない拍手に、ベース・長谷川カオナシが再びステージに現れ、「今日はみんな疲れたので、これで終わりです。気をつけて帰ってください。ありがとうございました。」と一言残して帰って行った。あんなに激しかったライブも、クリープハイプにとって怒涛の1年だったであろう2012年も、最後はほっこり暖かい雰囲気で幕を閉じたのだった。


<セットリスト>
M1.ウワノソラ
M2.HE IS MINE
M3.オレンジ
M4.おやすみ泣き声、さよなら歌姫
M5.イノチミジカシコイセヨオトメ
M6.手と手
M7.愛の標識
EN.左耳


Text by 泉井真由(@ijui_mayu






明日はどのアーティストが登場するのでしょうか?
お見逃しなく\(^o^)/




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。