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【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.16 (吉田紗柚季)

こんにちわー。どうやらトリです。
だいたい邦楽:洋楽=6:4と7:3の間ぐらいのバランスで聴いてる私ですが、たまには洋楽もと思い。
愛してやまないイギリスのバンドです。
よろしくお願いします。



叙情と迫力

バベルバベル
(2012/09/26)
マムフォード&サンズ

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 イギリス・ロンドン出身の4人組フォークロックバンドだ。2009年のデビューアルバム『サイ・ノー・モア (Sigh No More)』は全世界で800万枚以上を売り上げ、グラミー賞やNMEアワードへのノミネートも経験した。その後アニメーション映画『メリダとおそろしの森』への曲提供などを経て、今作が満を持してのセカンドアルバムとなる。

 バンジョーをふんだんに取り入れたカントリー・ブルーグラス系のスタイルは、晴れた冬のからっ風のような明るく乾いた湿度感を持っている。マーカス・マムフォードの少ししゃがれた情緒的なボーカル、ピアノやアコースティックギターの繊細な旋律は、その北風の中で誰しもが抱く暖かな光、すこし熱を帯びた切なさだ。日本での発売は9月だったが、歌詞にも冬を思わせるワードがいくつか登場しており、今この季節に聴くのがとてもいいバンドだと感じたのでここで紹介することにした。もちろん、“今年のベストアルバム”という枠組みを踏まえたうえでだ。
 「ホープレス・ワンダラー」「ザ・ボクサー」からは、夕暮れのチャイムのような言語を超えた懐かしさを私達に起こさせる、メロディメイカーとしての彼らのしたたかさが感じられるし、それに加えて、先行シングル「アイ・ウィル・ウェイト」の壮大な曲構成、「ブロークン・クラウン」のヘッドホン越しにツバが飛んできそうなほどの迫力あるボーカル(ツバというと聞こえが悪いが、本当にそれが良いのだ!)は、ロックバンドとしてバツグンにアツくてカッコいい。これらどれもが前作から大幅にパワーアップしたもので、これは確実に、今までのロックバンドには無かったカッコよさだと思う。ロック、フォーク、カントリー、全ての素晴らしさがこのCD1枚には詰め込まれている。

 ちなみに市販されている洋楽のCDには国内盤と輸入盤があるが、私はこのバンドのCDを買うときはいつも国内盤を買うことに決めている。理由は簡単で、国内盤には歌詞の対訳が載っているからだ。このバンドは詩がとてもいい。シェークスピアからの引用等もあるようで、日本語の歌詞とは色味の異なる深い世界観がそこにはある。私は英語が出来ないので対訳と原文を交互に見合わせながら読むが、もちろん英語が堪能な人は自力で原文から読み取るのがいいだろう。なんにしろこういう歌詞の楽しみ方を、私はこのバンドに教えてもらった。

 とにかく、日本に来て欲しい。そのくらい、日本にこのバンドを愛する人が増えればいいと思う。

Text by 吉田 紗柚季 (Facebook, twitter:@Rougetsu12)



Mumford & Sons - Lover Of The Light


Mumford & Sons - Hopeless Wanderer (Live from Bonnaroo 2011)


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【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.15 (泉井麻由)


悩みに悩んで、決めて、書いて、「やっぱりこれしかなかったなあ」としみじみ感じます。そして偶然にも明日は選挙、タイムリーなセレクトになりました。



明日がやってくる喜びを

ロックンロール イズ ノットデッドロックンロール イズ ノットデッド
(2012/07/11)
サンボマスター

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 「希望」と「光」。今、私たちが求めているものを与えてくれる、また自らそれを生み出すパワーを与えてくれる、サンボマスター通算6枚目のアルバム『ロックンロール イズ ノットデッド』。本作は2011年3月11日に起きた東日本大震災から、1年4か月経った2012年7月11日にリリースされた。この大震災なしに語ることは出来ない1枚だ。聴く者に「光」を感じさせるとともに、その「光」が降り注ぐ先にある「闇」をも感じさせる。どんな状況下にある人にも、平等に感じさせるのだ。
 今までの人生で、音楽を聴いて見知らぬ誰かを想って胸が痛んだことがあっただろうか。“あなたのことしか考えられない”を聴いたとき、私は初めて体験したのだった。私にとっての「あなた」も「あの子」も不在だ、なぜなら私はこの震災で愛する人を亡くしていない。しかし、愛する人を亡くした誰かを想うと、胸が締め付けられた。誰にとっても他人事ではないのに、1年9か月が経った今、どれだけの人が今も自分の問題として震災と向き合っているのだろう。しかし、亡くなってしまった誰かの分まで毎日を懸命に生きようと、私はこのアルバムを聴くたびに思うのだ。そして、表題曲“ロックンロール イズ ノットデッド”は、嘆いてばかりでは始まらない、明日を変えるのは私たちだと気づかせてくれる。もちろん、決して震災を歌っただけのアルバムではない。夏にピッタリなアッパーチューン“恋する季節”は、汗をかいて駆けていくような爽快感が溢れ、恋の始まりの高揚感がよく表れた1曲だ。そして、“うまくいくんだよきっと”はハッピーエンドの物語のエンディングに流れてきそうな仕上がりだ。このアルバムの締めくくりは、悲しみや苦しみをも受け入れて前に進むためにこの曲しかあり得なかったと思う。暑苦しいくらいのソウルフルな楽曲たちが放つ温度は、いつだって高いトコロにあるけれど、その温度は温かったり、熱かったり、サンボマスターの手にかかれば自由自在だ。
 ぜひ多くの人に、自分の物語の中だけに流れるのではなく、自分の心の中にいる自分以外の誰か―「僕」「君」「あなた」「あの子」―の物語の中にも流れる音楽をぜひ味わって欲しい。愛することも愛されることも、この地球で誰かと共に生きたから、生きているからだ。そして、「生きている」ということの有難みと、「生きる」ということの喜び、そのすべてを感じることができる私たちが、明日の「光」だ。

Text by 泉井 麻由 (twitter @ijui_mayu)



ベストアルバム選定中、あれもこれも今年リリースだったのかとハッとすることもしばしば。1年って短いようで、長いですね。毎週たくさんの新しい音楽がCD屋さんに並び、毎日いろんな場所で生の音楽が聴ける、素敵なことだなあと思います。

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.14 (清水夏海)



こんばんは!
あれよあれよと日が過ぎて、気づけばクリスマスまであと10日…。
今年が終わる前に、私たちのベストアルバムをチェックしてくださいね!

本日は、とあるバンドのファーストフルアルバムです。







HINTO---She-See-Sea.jpg
She See Sea
(2012/06/27)
HINTO

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 夏を、思い出して。


「夏」をコンセプトに、ストレンジながら確かなポップネスを携えた独自のサウンドを鳴らす。
 HINTOのオフィシャルホームページのバイオグラフィーには、はっきりとそう記されている。彼らが今年リリースしたファーストフルアルバム『She See Sea』は、そのコンセプト通り、夏の匂いがたっぷりしみ込んだ1枚である。しかし、彼らが描き出しているものは、祭りの騒がしさや燃え盛る太陽などの「夏そのもの」ではない。日常のささやかな部分――ふとした瞬間に感じる、寂しさや切なさ。もしくは、言葉にできないもやもやした気持ち――を、圧倒的なインパクトにして、一瞬で過ぎ去ってしまう季節で縁取っているのだ。
 正直、このアルバム魅力なんてこれ以上文章にしたって、良さは少しも伝わらないと思っている。聴かなければわからないのだ。ただ、これだけは言える。「いいアルバムだ。そして、いいバンドだ」、と。この作品には、「聴かせる」力がこもっている。勢いや速さで攻めて行くのではなく、熱量をあえてひとつ下げてリスナーに魅せてくる。ポップ性を保ちながらも、繊細で少し古臭いリフを紡ぐギター、ずっしりとした重みを含みつつ、弾けるようなベース、緻密で歌に寄り添うようなドラム、そして大きく伸びやかに歌うボーカル……。その絡み合いの心地良さと言ったら、ハンパではない。一度聴けば、またその音を求めて何度もコンポの再生ボタンに手を伸ばしてしまうほどだ。嘘だと思うなら、本当に聴いてほしい。最初は、もしかしたら全然ハマらないかも知れない(馴染むのに少し時間がかかるのだ)。でも、耳と心を澄まして感じてほしい。特に、ラストでドラマチックに花開く“ひまわりばたけ”は圧巻だ。安部コウセイのボーカルも、ここに来てストレートに迫ってくる。
 残念ながら、レギュラーサポートプレイヤーであったベーシストの林束紗が、今年中でサポート活動を終了することになってしまった。そして個人的にとても悔やまれることなのだが、私は現在の4人でのライブを見ることができなかった。コーラスでもその存在感を発揮していた彼女だけに、言いようのない寂しさを感じる。新体制のHINTOに期待しつつ、この『She See Sea』を今年のベストとして掲げたい。




Text by 清水夏海 (@Spmpm72





いかがでしたでしょうか。
寒い日が続きますが、体調を崩さないようにお気をつけください!

本企画も、残すところあと2人です。
お楽しみに!


【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.13 (竹内夢乃)



こんばんは!
終わりに差し掛かってきた本企画ですが、
最後までどうか見届けてくださいね。





ENTERTAINMENT / SEKAI NO OWARI


ENTERTAINMENT (通常盤)ENTERTAINMENT (通常盤)
(2012/07/18)
SEKAI NO OWARI

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 進化したロック。進化したポップ。さまざまな色を持った楽曲が収録されたこのアルバムは、セカオワらしい、「虹色」に仕上がったのではないかと思う。理不尽な世界への悲しみと苦しみが明白に語られているもの、「せめて今夜だけは」と祈るように愛を求めているもの、絵本の中にタイムトリップしたような気持ちにさせてくれるような楽曲や、「強くなりたい」と願う私たちの気持ちを代弁して励まし、一緒に歩き出してくれるものもある。

 1stアルバム『EARTH』を発表したころから、戦争と平和、悪と正義、死と生という表裏一体の世界を描き、疑問を投げかけ続ける彼らだからこそ、終わりから始まったバンド人生の途中地点でありながら、今の彼らなりの答えが出たアルバムになったのではないかと感じることができた。”深い森”という楽曲で幕を閉じる彼らの演目は、ただの「余興」ではなく、さまざまな意味で私たちを魅了してくれた。まさに「エンターテイメント」である。






いかがでしたでしょうか。
ラスト3人のベスト・アルバムも楽しみに待っていてください。

【企画】音小屋大阪16人が選ぶ!2012年ベストアルバム! vol.12(肥塚雅裕)

2012年、ベストアルバム(作品)企画も12人目です!
最後のまで読んでいただけたら嬉しいです。




『PORTAL』/ Galileo Galilei

PORTALPORTAL
(2012/01/25)
Galileo Galilei

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2012年、僕の中の最大の衝撃作はGalileo Galileiが今年1月にリリースした、彼らにとって2枚目のフルアルバム『PORTAL』だ。
圧倒的だった。 今年も洋、邦問わず様々なアルバムを聴いた。 しかし、このアルバムは他の追随を許さずぶっちぎりの1位。 先に述べておくが、僕はこのバンドの特別大ファンという訳ではない。 ライブも見た(→観た)ことないし、このアルバムだって購入していない。レンタルだ。だが、ノーマークだった分、余計にこのアルバムを初めて聴いた時のインパクトは特大だった。

彼らが海外のインディロックに傾倒しているのは、本人たちのブログや、雑誌の連載などで知っていた。さらには昨年リリースした『さよならフロンティア』や『明日へ』といったシングル群からもそうしたインディロックへのアプローチを感じることができた。 僕も彼らと同様にインディロックが大好きである。 MGMT,FOSTER THE PEOPLE,FRIENDLY FIRES……、好きなバンドを挙げだしたらキリがない。 
そしてこの『PORTAL』というアルバムはそれらのバンドに肩を並べる、極上のインディロックアルバムに仕上がっている。しかもそれを日本語詞でやっているのだ。これを英語詞でやってしまうと、背伸びした感が否めず、嘘っぽく聴こえてしまうだろう。しかし彼らはインディロックに文学的な日本語を乗せることにより、とても自然に邦楽として響かせることに成功している。これは僕が普段海外のインディロックバンドを聴く度に感じていた、「誰か日本語でこういう音楽しないかな?」という問いに応える、 「理想の音楽」 だった。

その僕の中での「理想の音楽」を完成させてしまったGalileo Galilei。このバンドはまだ若い。今僕は大学2回生なのだが、彼らとは同世代。ドラムの尾崎和樹に至っては僕より年下だ。そんな同世代のバンドがここまで海外の音楽を自分達なりに解釈し、素晴らしいアルバムとして世に送り出したことに、感動と猛烈な嫉妬を覚えた。「彼らとほとんど同じ時間を生きてるのに自分は何をしてるんだ」と。そんなことをこのアルバムを聴く度に思ってしまう。これからもGalileo Galileiには僕達世代を代表するロックバンドに、そして、邦楽と洋楽を繋ぐマスターピースになって欲しいと切に願う。 

Text by 肥塚雅裕(@honjuras)




この企画も残すところ、あと4回!
最後までどうぞよろしくお願い致します!


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